ソニー・レグザがBDレコーダーから撤退、残るはDIGAだけに
2026年に入って、ブルーレイレコーダー業界で立て続けに大きな発表がありました。
2026年1月9日、TVS REGZA(旧・東芝映像ソリューション)が「レグザブルーレイ」全製品の生産完了を発表。その1ヶ月後の2月9日には、ソニーもブルーレイディスクレコーダー全モデルの出荷終了と、後継機を出さない方針を明らかにしました。ソニーが世界初の家庭用BDレコーダーを出したのが2003年なので、23年続いた事業の終わりということになります。
これで、BDレコーダーを自社で開発・製造しているメーカーは、実質的にパナソニック(DIGA)だけになりました。シャープも「AQUOSブルーレイ」を販売は続けていますが、2024年以降の機種は中身がパナソニックからのOEM供給(外観やリモコンはシャープ、中のUIや基板はDIGAと共通)に切り替わっています。
なぜ撤退が相次いだのか
一番大きいのは、市場そのものの縮小です。地デジ移行特需で盛り上がっていた2011年ごろは、国内のBDレコーダー年間出荷台数は約679万台ありました。それが2025年には約62万台まで落ち込み、2026年上半期も前年比76%とさらに減っています。ピーク時の1割以下です。
理由は分かりやすくて、TVerやNetflixのような配信サービスが定着したこと。「録画して後で見る」より「見逃し配信でそのまま見る」方が手軽になりました。テレビ本体に外付けHDDを直接つないで録画する簡易スタイルが広まったことも、専用機としてのレコーダーの立場を弱くしています。
加えて、半導体や部品の価格高騰で、出荷台数が減った状態で開発・製造コストを回収するのが難しくなったこと、スマホ連携アプリを維持し続けるコストも重荷になっていたようです。実際、REGZAの「スマホdeレグザ」、ソニーの「Video & TV SideView」は、どちらも2027年3月30日でサービス終了が決まっています。
今REGZA・ソニーのレコーダーを使ってる人への影響
一番気になるのはここだと思います。今お使いのREGZAブルーレイやソニーのBDレコーダーが壊れたり容量が足りなくなったりしても、同じメーカーの新品に買い替えるという選択肢は、もう事実上ありません。
つまりこれからは、「今持ってる機種をどう長く使い続けるか」がこれまで以上に大事になります。具体的には内蔵HDDの容量が足りなくなったら大容量のものに交換する、調子が悪くなってきたら故障する前に予防的に交換する、といった延命策です。当サイトでは機種別のHDD換装ガイドをまとめていますので、参考にしてみてください。
パナソニックはどう動いているか
唯一自社開発を続けるパナソニックは、2026年2月に新型DIGA(DMR-4T405/4T305/4T205)を発売しました。帰宅時にスマホを検知して録画番組を自動転送する「ただいま転送」、音声付き最大2倍速再生、指定ジャンルを90日間自動録画し続ける機能など、忙しい人向けの機能を強化しています。
テレビに接続しない新しいタイプの製品「miyotto」も投入していて、こちらはスマホやタブレット向けにネット経由で番組を配信するネットワークレコーダーです。テレビを持たない層も取り込もうとしているようです。
一方で、パナソニックは主要家電で「指定価格制度」(メーカーが小売価格を指定する仕組み)を広げていて、DIGAシリーズもその対象に入っています。競合が消えたこともあり、値下がりはあまり期待できなさそうです。
まとめ
ソニー・レグザの撤退で、BDレコーダーは事実上パナソニック一強の時代に入りました。新しく買うならDIGA一択という状況ですが、それよりも大事なのは「今使ってる機種を大事に長く使う」という発想です。買い替えという選択肢が減った分、HDD換装での延命の価値は、むしろ上がっていると言えます。
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