Ivy BridgeのMac mini以来、ずっとWindowsだった
Macを買うのは、2012年に買ったIvy Bridge世代のMac mini以来だ。Core i7・16GBメモリという構成で、68,000円くらいで買った記憶がある。つまり俺は、根っからのIvy Bridgeおじさんだったわけだ。
それから14年、ずっとWindows機を渡り歩いてきた。
「まあ、Windowsで十分だろう。世の中そんなもんだ」
そう思っていた時期が、俺にもあった。
2026年6月20日頃、俺はApple整備済製品ストアで、あるモデルを見つけてしまう。M4 Max・64GBメモリのMacBook Pro。
「……嘘だろ。この構成で、この値段か」
CPU16コア・GPU40コア。M4 Maxの中でも一番上のGPU構成だ。気づけば、その場で購入ボタンを押していた。14年越しの、Macへの帰還だ。
なんでそんな買い方をしたのか、順を追って書く。
そもそもの原因はWindowsの遅さだった
話の発端は2025年12月に遡る。
きっかけはChromebook Plusを買ったことだった。使っているうちに、Chrome OS Flexというものの存在を知る。
「待てよ……これ、古いPCに入れられるのか」
手持ちの古いPC(10世代か11世代のCore i5くらい)にChrome OS Flexを入れてみた。同じハードなのに、Windowsで動かすよりも明らかにサクサク動く。
「なんだこれ……Core i5の古いPCが、こんなに軽くなるのか。 Windowsで重かったのは、CPUのせいじゃなかったのか」
Chromeブラウザで、SaaSで生活する。それだけなら、速いマシンなんて要らなかったんだ。Windowsという足枷に、14年もの間ずっと気づかずにいた。
「もう、Windowsはやめよう」
腹をくくった、その矢先だった。
同じ頃、たまたま触ったM1 Pro搭載のMacBook Proにも触れる機会があった。Chromeを開いた瞬間、息をのむ。
「……速い。次元が違う。Chrome OS Flexで喜んでる場合じゃなかった」
本物の速さは、最初からMacの中にあった。Apple Siliconという名の答えが、目の前にあったのだ。
正直に書いておく。Chromebook Plusを買ったこと自体、今思えば失敗だった。
「わざわざ新しいChromebookを買わなくても……手持ちの古いPCにChrome OS Flexを入れるだけで、十分だったんじゃないか」
遠回りをした。それでもこの時点ではまだコスパに揺れて、答えはMacだとわかっていながら、2026年1月末にHP OmniBook 7 Aero 13(Ryzen AI 7 350)を買った時の記事で書いた通り、Ryzen AI 7 350搭載のOmniBookを選んだ。
蓋を開けてみれば、その期待は下回った。
「Windows機の中では、確かに速い方だ。だが……」
Windowsそのものの重さからは、結局抜け出せなかったのだ。
「GPU20コアのProで十分」だと思っていた
それでも、次にMacを買うならという話になった時、最初はM5 Proの、GPU20コアモデルで十分だと思っていた。
「動画編集なんて、そんなにやらないしな。20コアもあれば、十分すぎるだろう」
その程度の理由だった。GPUがガリガリ効いてくるのは動画のエンコードや3Dレンダリングくらいだろう、というイメージしか持ってなかった。
これが完全に見当違いだったと気づくのは、もう少し後の話になる。
ローカルAIがGPUとメモリの重要性を教えてくれた
OmniBookでローカルLLMを動かす話は以前の記事にも書いたが、実際にローカルで画像生成AIやLLMを触り込んでいくと、Ryzenでは早々に限界を感じるようになった。
「おかしいな……動画編集はしないのに、なんでGPUで詰まるんだ」
GPUの重要性に気づくのが、遅かったんだと思う。ローカルAIの世界では、GPU20コアと40コアでは体感が全く違う。
「”動画編集をしないから20コアで十分”……その発想自体が、そもそもの的外れだったわけか」
このあたりの認識のズレを整理してくれたのは、Geminiだった。ローカルでAIを動かすなら、GPUコア数とメモリ搭載量がどれだけモノを言うか、具体的に教えてもらって、ようやく腹落ちした。
「……これは、本気で載せるものを増やさないと話にならないやつだ」
整備品でM4 Max・64GBを発見、即決した理由
方向性が決まってからは、M5 Proを一度注文していた。ところがその後、たまたまApple整備済製品ストアを覗いたら、M4 Max・64GBメモリのモデルが出ていた。
値段を見て、目を疑った。
「待てよ……M5 Proと、そこまで価格差がないじゃないか」
M4 Max:CPU16コア・GPU40コア・64GBメモリ
M5 Pro:GPU構成は一段落ちる。それでいて、価格はほぼ同じ
「これ、GPU40コア・メモリ64GBの方が、圧倒的に理にかなってるだろ……」
注文していたM5 Proは、その場でキャンセルした。かわりにM4 Max・64GBを購入。しかも結果的に、値上げ前に掴むことができた。
前回の記事でも「メモリとSSDの価格はどんどん上がり続けていた」と書いたが、今回は逆に、そのタイミングに救われた。
「あの時、即決しておいて……本当に良かった」
こういうのは、ちょっとした勝利だ。
実際に使ってみて
今このブログのOGP画像を作る時に使っているDraw Things(ローカルのStable Diffusion環境)も、このM4 Max・64GBの上で動かしている。
「モデルサイズを気にしなくていいって、こんなに楽なのか……」
GPU40コア・メモリ64GBのおかげで、ケチケチ選ぶ必要がなく、生成もストレスなく回せている。
ただ、正直に書いておく。今のOGP画像のクオリティには、まだ満足してない。
「これでいいのか……?」
プロンプトの組み方を、まだ全然使いこなせてない。環境だけは整った。あとはプロンプトを改良していけば、もっと良いものが作れるはずだ。使いこなすのは、これからだ。
「動画編集しないからGPUは要らない」と思っていた頃の自分に、教えてやりたい。ローカルでAIを動かす時代は、GPUとメモリの搭載量が、そのまま快適さに直結するのだと。
まとめ
Ivy BridgeのMac mini以来、14年ぶりのMacがまさかのM4 Max・64GBになるとは思ってなかった。
きっかけは「動画編集はしないからGPUは要らない」という思い込みを、ローカルAIという用途が完全に覆したことだった。
整備品というタイミングの良さも味方して、M5 Proより上のGPU構成を、ほぼ同じ値段で、しかも値上げ前に手に入れられた。
こういうのは、ちょっとした勝利だ。
参考:
2倍の高速化を実現、Ivy世代になった5万円「Mac mini」(ASCII.jp)
Mac mini “Core i7” 2.3 (Late 2012) Specs(EveryMac.com)










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