タモリ倶楽部 辞書コレクターの魔窟 境田邸 (2018/1/26)

タモリ倶楽部 2018年

こんなに集めてど~するの!?辞書コレクターの魔窟 境田邸

個人で国会図書館を超えるほどの辞書を集める辞書収集家・境田稔信。
今も2日に1冊ずつコレクションは増え続け、その数なんと6000冊!
そんな彼の足の踏み場も無い自宅に潜入!
番組史上もっとも狭く撮影しづらい中、収録敢行!
◆出演者:タモリ
◆ゲスト:山田五郎角田晃広(東京03)
◆ソラミミスト:安齋肇
<2018/1/27 0:20 テレビ朝日>
(タモリ)毎度おなじみ 流浪の番組『タモリ倶楽部』でございます。
(タモリ)今日は すごいですよ。
(タモリ)ある辞書のマニアの方のお宅に来てるんですが
(タモリ)まあ すごいですよこの辞書の数っていうのが。
いや ちょっと狭すぎませんか? ここ。
すごいですけど この辞書の数で。
(タモリ)すごいよ これ。
(山田)タモリさん。
(タモリ)えっ?
すごいっすよ。
興奮を抑えきれない。
(タモリ)うわー これも すごい。
(山田)見た事もないような辞書があるんですよ。
(角田)だって ここ 全部同じのがすごいありますよ だって。
(タモリ)これ どう違うんだろうね?
(山田)全部同じ『新明解』。
(角田)どういう事なんですかね?
在庫じゃないですよね?
(タモリ)在庫じゃないよ。
(山田)在庫みたい。
すみません。 お二人すごい興奮されてるんですけど…。
興奮しちゃうんですよ。
(角田)この狭いところでロケ 今日 大丈夫ですかね?
ちょっと… っていうか もうカメラマンさんも もうえらい事になってますよ 撮るの。
スペースが…。
〈でかくて 厚くて 重い〉
〈大切だが 一家に一冊あれば事足りる存在〉
〈今回は そんな辞書で家中が埋め尽くされている
〈その男の名はフリーの校正者 境田稔信〉
〈最近 全面改訂された漢和辞典『角川新字源』の他名だたる辞書の校正を担当してきた
〈今夜は国会図書館級とも言われる境田の辞書コレクションの深淵をのぞいていきます〉
(角田)こちら境田さんのご自宅という事でよろしいんですね?
(境田さん)はい そうです。
ご自宅なんですよ ここが。
(タモリ)どこで寝てるんだろうな。
(角田)いや 本当ですよ。
(角田)生活スペースがよくわからないんですけど。
向こう側に仕事部屋と 寝室とあります。
風呂 トイレとかも?
あります。
辞書で いっぱいとかないですか?
大丈夫ですか?
今は いっぱいです。
(角田)結局 いっぱいなんですね辞書で。
大体 何冊ぐらいこちら あるんでしょうか?
えー まあ 6000冊と…。
6000冊?
(山田)6000じゃ きかないでしょ。
これ 今 入ってきた感じだと。
嘘ついてるでしょ。
(角田)少なめに言ってるんですか?
普通 多めにサバ読むのは聞いた事あるんですけど。
怒られるから少なめに言うんだよ。
我々の業界は。
なんでも低めに。
実際は… でも6000は 少なくともあるという状態ですか?
6000点。
(角田)「点」?
百科事典 10巻 20巻あっても
1点ですから。
(山田)ほら。
(角田)あっ そういう数え方?
(山田)国宝みたいな数え方してるから。
だいぶ少なくなりますねじゃあね。
1万超えてるんじゃないですか?
下手したら じゃあ…。
(山田)この量は超えてるよ。
(角田)超えてますよね。
すごいな。 おかげで僕は ちょっと後ろ行ったらもう映らないですからね 僕 今。
こうやらないと映らないですから。
(タモリ)ダメだよ ダメだよ それは。
(角田)ちょっと動くと もう…。
危ないっすよ 本当に。
(タモリ)ドミノ… ドミノになるぞ。
(角田)ハハハ… そうなんですね。
ただ 本当 肌 おキレイですね。
(境田さん)いえいえ…。
(タモリ)辞書集めると辞書肌っていうのになる。
(角田)聞いた事ないですけど「辞書肌」。
ちなみに 『広辞苑』っていうのはありますよね?
(山田)ここに『広辞苑』ありますね。
(角田)あっ ありますね いっぱい。
(山田)二版 三版 六版。
(境田さん)改訂版はもちろんですけど第一版を第一刷から二十九刷まで刷違いを集めたんです。
(一同 笑い)
(タモリ)あの… どうかしてますよね。
(角田)とうとう言ってしまいましたけど。
〈現在 『広辞苑』は第七版まで出ていますが例えば 第六版の巻末を見ると「第六版 第五刷」とあります〉
〈これは 第六版を5回印刷したという事を表しており基本的には どの刷も同じです〉
〈しかし 境田さんはわずかな違いを探すため第一版を 一刷から二十九刷まで集めているのです〉
(角田)ちなみに その『広辞苑』には境田さんの提案で載った単語があるっていう風に伺ったんですけど。
えーっとですね 実は「すっぴん」という言葉が…。
(角田)あの「すっぴん」ですか?
(境田さん)ええ。
『広辞苑』第四版のちょっと校正を お手伝いしてる時に載せてはいかがでしょうかと言ったんですけど間に合わなかったんです。
校正の段階っていうのはもう進んでますから今更 新原稿は入らない。
で 第五版 出た時に 広告で「こんなに新しい言葉が載りました」っていって
「すっぴん」という風に…。
(山田・タモリ)へえ…!
(角田)新しく 「すっぴん」入りましたよっていう事ですか。
「すっぴん 始めました」。
(タモリ)じゃあ 買おうかっていう事になるのか?
「すっぴん」入ったのか!っつって。
(タモリ)「すっぴん」ある。 これだ。
(タモリ)「化粧をしていないこと」
(タモリ)「素顔のままであること」
(タモリ)簡単だったな 割合な。
次 もう「ずっぶり」になってるね。
(角田)次の「ずっぶり」はもう 大丈夫です。
そこはいいです。
そこは大丈夫です。
(山田)「ずっぶり」も気になりますね。
正直 提案が やっぱ通るとうれしい感じですか?
まあ そうですよね。より良い商品が出来上がると。
今 見ると どうなんですか?
「ああ すっぴん 載ったな…」。
そうですね。
なんで そこに食い付くんだよそんなに。
いや ちょっと もう辞書の事よりも知識 全然 僕さっきから ついていけないので。
ちょっと辞書の歌を作ってきたので歌ってもよろしいですか?
(タモリ)歌はいいよ。
こんな狭いところでどうやって歌うんだよ?
ちゃんと ちっちゃいギターをね持ってきたんです。
〈という事で角田が辞書ソングを披露〉
じゃあ あの…僕なりの辞書の思い出ですね。
聴いてください。 「辞書」。
♪~
ありがとうございます。
(山田)おお…!
(角田)これ やっぱ 庶民的な辞書の付き合い方ですよね。
(山田)ありますよね。男子 女子ともに 多分ね。
その場は知ったかぶりをしていてね。
(角田)家に帰って…。
(山田)おっ なんですか?
『新明解』さんが出てきた。
(角田)なんの下ネタ引こうとしてるんですか?
いや あの…。
(角田)なんだろう?
(境田さん)「恋愛」。
(角田)「恋愛」?
(タモリ)「特定の異性に 特別の愛情をいだいて 二人だけで一緒に居たい」
(タモリ)「出来るなら合体したい」
(角田)おお!
で 「合体」を引いてください。
(タモリ)「合体」。
(山田)『新明解』リレーですね。
(タモリ)『新明解』は すごいよ これは。
(境田さん)「合体」。
「合体」の2番の意味ですね。
(タモリ)「”性交”の、この辞書でのえんきょく表現」
(山田)「この辞書での」!
(タモリ)「この辞書でのえんきょくな表現」 合体…。
実は あとの版…今の版では「合体」は もうない…。
(角田)あっ ないんですか。
そっか 「恋愛」でイコール「合体」になっちゃうとちょっと…。
(山田)いや でも「出来れば合体したいと思う」。
(角田)「思う」っていう…。
(タモリ)「恋愛」は そういう規定だよね。
(タモリ)だから プラトニックではあり得ない…。
あり得ないっていう事ですよね『新明解』さんはね。
(タモリ)本当は合体したいっていうのはあるんだよ 絶対に。
(タモリ)「恋愛」っていうものは。
…って言ってますよね。
(角田)「嘘つけ!絶対思ってるだろ!」っていう。
それを表記したっていう。 でも後に外されたって事ですよね。
(山田)そうじゃないって意見が多かったんじゃないですか。
(タモリ)「ちょっとやりすぎじゃないですか」と…。
〈と ここで…〉
あまりにも狭くて身動きが取れなかったのでちょっと 場所を変えさせていただきました。
良かったです。 空気ってこんなに濃かったんですね。
(山田)そうですね。
(一同 笑い)
酸素って大事だね。
(角田)大事ですね 本当にね。
もう 動けないので 書庫の全容が全く ちょっとわからなかったじゃないですか。
スタッフさんも いらっしゃったので。
(山田)恐らく わからない。
VTRで もう一度ちょっと確認しようという事で。
はい 撮っていただいてるのでじゃあ 見てみましょうかね。
〈まず 書庫に入ると…〉
(山田)もう
内視鏡で撮ってるね これ。
〈左手には百科事典と専門事典が〉
(山田)また昔の古い百科事典がある。
〈その先は 国語辞典コーナー〉
〈右奥には 『言海』という日本初の国語辞典が260冊も〉
(角田)こんなあるんですね!本当に 『言海』だけで。
〈そして 反対側は国語辞典と漢和辞典のエリア〉
〈国語辞典の棚の前には『新明解国語辞典』が平積み〉
〈第四版の刷違いで 25冊収集〉
(タモリ)第四版だけで25冊?
〈こちらの棚の上には〈『康熙字典』という辞書が〉
〈実は これ 300年前に作られた中国の辞書で現代の漢和辞典の基礎となったものなのです〉
〈境田さんは この すごい辞書を90セットも集めているのです〉
〈今度は 書庫の外へ〉
〈廊下は 体を横にして進みます〉
(角田)そうか もう入らないから。
(タモリ)内視鏡だな これはね。
〈そして こちらが境田さんの書斎〉
(タモリ)書斎じゃないじゃない。
(山田)椅子に たどり着かない。
〈普段使いしている新しめの辞書600冊が並んでいます〉
これが まあ 間取りです。
(山田)あっ! 一応 そういう風に分けられてる…。
(山田)これ どのぐらいのペースで増えてるんですか?
大体2日に1冊のペースで…。
(角田)えっ? まだ?
まだ そんな増え続けてるんですか?
(タモリ)新しいの出てくるんですか?
これ欲しいなっていうのが。
そうですね 古いのもあるし新しいのもあるし。
世の中に辞書ってそんなあります?
ええ。
〈果たして 境田さんは辞書を どのように増やしてきたのでしょうか?〉
〈6000冊への道のりを追ってみましょう〉
(タモリ)1980年…。
(角田)まず80年代 21歳です。
(山田)21歳の時から?
まだ学生じゃないですか。
さあ さあ さあ この時に…。
(タモリ)校正の仕事 始めて…。
(山田)もう ここから。
(タモリ)もう この頃は だから 必要に…。
(境田さん)校正のために辞書が…。
仕事として必要だからっていうレベルの段階ですね。
この頃は 買うペースってどれぐらいでした?
当時は年間100冊ぐらいですね。
(山田)3日に…。
(タモリ)辞書だけで?
(山田)辞書だけ…。
(タモリ)辞書だけ 年間100冊。
(角田)100… いきませんよ。
そして…。
(タモリ)85年。
(角田)5年後です。 26歳です。
(山田)何が起きた?
(角田)フリーランスになり収集熱がアップ。
フリーになってからまあ どんどんペースが上がっていったわけですね。
(角田)なるほど なるほど…。
(タモリ)これで500冊あるんだね。
(角田)という事ですね。
(山田)89年には 何冊になるか?
(角田)さあ どうなっているのか?
30歳ですよ。 4年後です。
(タモリ)1500。
(角田)『言海』100周年を記念し『言海』を集める。
〈『言海』は 日本初の近代的国語辞典と言われるマニア垂涎の辞書〉
〈第1冊目が出たのが1889年であり境田さんは 100周年を記念して本格的に収集をスタート〉
〈現在では 刷違いで260冊もの『言海』をコレクションしているのです〉
大量に集めて 何か
わかった事とかあるんですか?
その『言海』を集めてみて。
ものすごくありましたけど。
まず 同じ版でも
同じ刷のはずなのに
違いがある。
(山田)えっ どういう事ですか?
それはあり得ないじゃないですか。
(境田さん)ええ。
〈『言海』は 不思議な事に同じ版 同じ刷なのに中身が違う事があるのです〉
こっちが えー…。
まあ 洋服。
(山田)大槻文彦だ。
で えー…
こちら 同じ200版なんですが。
(タモリ)ああ 和服だ。
(山田)ああ 本当だ。
いや 理由がわかんない。
(角田)ハハハハハ…!
なぜ
変えなきゃいけなかったのか?
これ あれですか? 我々よくある
ちょっと 宣材 そろそろ
変えたいなみたいな。
ああいう事ですか?
(山田)でも それだったら もっと
いいキリのところがあるのに
何も同じ刷の…。
実を言うと ここのタイトルの
この字も微妙に違うんですよ。
(山田)違いますね。
(角田)微妙に?
(山田)うん。 いや これね…。
(角田)違いますか?
これ 製本所が違いますよ。
製本所が ああ…
そういう事ですね。
(山田)だから 多分なんだけど
これ 同じ…。
印刷者 同じになってるけど
この武木さん。
ここ1軒で
やり切れなかったんだよ。
だから
近所の仲間とかに出して。
(タモリ)出したのか。
…じゃないかな?
そういう感じの違いなんだよ
これ。
(角田)じゃあ あれですか?
境田さん こうやって260冊やら 同じ刷違いといっぱい集めてわかってる事というか わかる…
それによって 結果 わかる事はちょっと こう…洋服になったぞとか。
そう。
これ 会社違うぞこの印刷所のとかいう事を楽しむという事ですか?
(境田さん)そうですね。
(一同 笑い)
(タモリ)暗に お前 言いたいのは「それだけかよ?」って事でしょ。
(角田)いやいや いやいや…。
わかんないんでねその楽しみ方が。
〈その後 年間の辞書購入費が250万円を突破〉
〈2000年代に入るとネットでも購入〉
〈更に 『広辞苑』第一版のコンプリートという夢のコレクションも達成しました〉
次は 2000… あっ 近付きました2014年。
そして 2017年。 さあ こちら。
「ヤフオク!」で購入を始める。
「メルカリ」で購入を始めるっていう 最先端のね。
いわゆる ネットオークション…。
(角田)ネットを駆使して…。
でも これ どれだけ…
まあ 今でも… なんでしたっけ?
2日に1冊増えてるっておっしゃってましたけど。
もう 置き場 さすがにないんじゃないですか? もう。
大丈夫ですか?
まあ まだ歩けるから大丈夫です。
あれ ギリギリですってあれ 本当に!
ギリギリ歩けないとこありましたよ。
〈今度は境田コレクションの中からレアな辞書を紹介〉
〈まずは 膨大な国語辞典の中から見付けた辞書〉
昭和初期に出たこれは国語辞典ですけれど。
(角田)本当の。 うわ このサイズすごいじゃないですか。
(タモリ)うわ…!
(山田)読めねえ。
(角田)これは 見えますか?
(タモリ)これは眼鏡外しても見えないな。
(角田)これは ちょっと…。
(タモリ)これ なんだ? これ わかんない。
これ わかんない。
(タモリ)逆かな? これ。
(スタッフの笑い)
逆… 逆じゃないですか!
お願いしますよ。
(境田さん)あと これ…。
(山田)『新明解』さんの。
(境田さん)こういう金庫に…。
(山田)あっ すごい!
いいじゃないですか!
(境田さん)フェイクです。
(角田)フェイク!
(境田さん)うん。
(角田)おおー! おお!
(山田)中に豆本が。
(タモリ)豆本があるんだ。
(角田)えっ これは…
これはこれで?
(山田)これはこれで貴重ですよ。
(角田)本当のやつですか? これ。
(境田さん)これ 消しゴム。
(スタッフの笑い)
(山田)消しゴムなの?
(角田)ちょっと なんですか!
面白くなってきたじゃないですか。
(タモリ)これ あれじゃないですか?これ へそくり入れて
(タモリ)本棚に こうやっとけばわかんないよね。
そのためのものですよ これ。
(タモリ)そのためのものだよね。
書庫に 結構 こういうの多かったんじゃないですか?
いやあ…。
(角田)実は。
だから 要するにだな辞書そのものじゃなくて辞書グッズまで買い始めてるわけだよ この人は。
(タモリ)だから もう これも気になってしょうがないんだろうけどね。
(山田)辞書グッズまでいっちゃってるとは…。
病膏肓に入るってやつ。
この形に弱いんですね もうね。
(境田さん)そう。
(角田)なるほど。
もう 買っちゃうんですね。
〈続いては[外04]
〈子ども向けの『家庭科辞典』です〉
付録なんです。
(角田)とっつきやすい。
雑誌の付録で。
(角田)付録?
『女学生の友』という。
(山田)『JOTOMO』だ。
(角田)『JOTOMO』っていうのがあるんですか?
で まあ ちょっといろいろ見ると時代的なものもあって。
カニの種類が気になるんだけど。
カニの種類が…。
(角田)カニの種類いっぱいありますね。
(タモリ)モクズガニって。
なんで これ 女学生が…。
(山田)女学生も カニの種類知っとかんとお料理… お料理が出来ないとダメだから この頃は。
(境田さん)裁縫とか食物… いろいろ。
衣食住の。
で チョコレート。
なんか危ない チョコレート。
推奨されてなかったと?
(山田)でも 昔 やっぱり
子どもは あれだって食べすぎるなって言われたもんね。
(タモリ)言われた 言われた。
鼻血出るって…。
(角田)鼻血出る… 確かにね
そういう風に言われてましたけど。
(タモリ)そうじゃなくても
鼻血 出てたもんね。 原因不明の。
あれ なんで 昔 あんな鼻血出た?
(タモリ)なんで 原因不明の…。
今にして思うと。
(タモリ)出てた? やっぱり。
はい。
だって 異常に出てたでしょ?
(タモリ)出てた 出てた。
(角田)そんな出てたんですか?
(タモリ)出てたよ だって。
(角田)意味のわからない鼻血が?
(タモリ)だって こうやって
赤いひげ付けたヤツが
(タモリ)歩いてたもん。

空耳アワー

(タモリ)誰が言ったか知らないが
言われてみれば 確かに聞こえる
(タモリ)空耳アワーのお時間が
やってまいりました。
(タモリ)お相手は こちらのお方です。
はい よろしくお願いします。
(タモリ)よろしくお願いします。
うちの父親は
96とかになるんですけど
先日 なんか
銀行に行ったんですけど
結構 大金を下ろそうと思って
行ったんですよ。
(タモリ)おお…。
そしたら
警官が2人来て…。
(タモリ)うん。
「ちょっとよろしいですか?」って。
(タモリ)ハハハ…!
父親は あっ! オレオレ詐欺に
間違えられてるって
なんか もう やたら
主張したらしいんですよ。
俺は違う! と すごい言って。
「いや 皆さん
そう おっしゃるんですけども」。
(一同 笑い)
すごい怒ってました。
(タモリ)じゃあ いきましょうか。
はい。
まずは エアロスミス。
(タモリ)エアロスミス。
『フォーリング・イン・ラヴ』。
♪~
(一同 笑い)
(タモリ)「IT’S GOT TO BE HARD CORE」か。
(タモリ)♪~「IT’S GOT TO BE HARD CORE」
(タモリ)あっ 聞こえるね これ。
俺が言っても聞こえるね。
すごいキレイに…。
(スタッフの笑い)
(タモリ)俺が言っても聞こえるんだもん。
「IT’S GOT TO BE HARD…」。
(タモリ)まあ でも こんなもんでしょう。
ええ。
(タモリ)じゃあ 次いきましょう。
ジョアン・ジルベルトです。
(タモリ)おっ ジョアン・ジルベルト。
『十字架のもとで』。
♪~
(一同 笑い)
(タモリ)[外05]っていうのか。
でも たまに
ああやって シミが付いた時に
もう やけになって 自分で
水 こう かける時ありますよね。
(一同 笑い)
「いや 水が跳ねちゃってさ!」。
(タモリ)「いいや!」。
(一同 笑い)
(タモリ)これ あげましょう これ。
(安斎)「恥じらう患者」
いいですね。
(タモリ)さあ 次いきましょうか。
はい。
コモン。 『ドゥーインイット』。
(タモリ)いきましょう。
♪~
(一同 笑い)
(タモリ)「CHIP ON MY SHOULDER」だろ これ。
(タモリ)♪~「CHIP ON MY SHOULDER」
すごい… めっちゃヒップホップ感
出てますね。
(タモリ)♪~「CHIP ON MY SHOULDER」
「真っ白だ」 ハハハ…!
(タモリ)面白いね。
これは 十分ありますね。
(タモリ)これ 差し上げましょう。
(タモリ)皆さん方も どんどん探して
送ってください。
(タモリ)宛て先は こちらです。
お待ち申し上げております。

辞書コレクターの魔窟 境田邸 続き

〈最後は 境田さんのTwitterにある本音のつぶやき〉
(角田)こちらです。
知らないですよ!
なんですか? これ。
誰に… 誰に向けて発信してるんですか?
境田さん これ。
(タモリ)「いいね!」とか
(タモリ)誰も言わないでしょ…。
憂鬱になっちゃったりするんですね でも やっぱね。
『現代用語の基礎知識』ってちょっと こう分厚いじゃないですか。
今 『イミダス』と『知恵蔵』は紙はなくなっちゃったんですけど。
あの分厚いのが3冊毎年増えるかと思うとちょっと… 途中で挫折しちゃったんですけど。
でも もう 今 紙がなくなったっていう事があってあっ じゃあ やっぱり…。
もう やめればいいじゃないですかじゃあ。
(タモリ)いや もう ここまできたら。
(山田)ここまできたら…。
(タモリ)ダメなの 無理なんだ。
「やめろ」って言われても。
(角田)なるほどね。
だから 無理しない程度にねお願いしますね。
死なない程度に。
死なない程度にね しましょう。
〈次回は やくから能町へ相撲グッズの生前贈与〉
(一同 笑い)
〈数千点のやくの相撲コレクションから厳選のグッズが登場〉

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