昨年発表されてからずっと待ってるUSB to 2.5G/5G EthernetのLANアダプターが全然発売されない。
おそらく、既存のPCをギガビットより高速なLAN/イーサネットに接続をするには、2.5G/5Gb Ethernet対応のUSBのLANアダプターで接続するのが一般的になると思う。
この記事を書いている2019年4月上旬の時点ではデスクトップPC用では10GbEや2.5G/5GbEのPCIeボードやオンボードに搭載された製品がちらほら出てきているが、USBのLANアダプターはギガビット止まりの状況。
私は去年の5-6月くらいから、製品化を待ちに待っているので、2.5G/5GbE関連のチップ、製品等の記事をまとめてみた。
と思っていたら4/16からClub3DとPlanexからUSB 3.0接続の2.5Gigabit Ethernetアダプタ発売になりました!
さらに追記(2019/11/1)
2.5GBASE-T対応の5ポートハブ「LXW-2G5」がバッファローから発売されました。
初値ですでに2万円切りです。
Realtek RTL8125、RTL8156
一番最初に目にしたのはRealtek。蟹のマークででおなじみのチップメーカー。
2018年5月31日
Realtek、世界初のシングルチップ2.5G Ethernetコントローラ Realtek RTL8125、RTL8156
RTL8125はPCI Express 2.0接続で、PC組み込み用
RTL8156はUSB 3.1接続で、外付けドングルやドッキングステーション用
いずれの製品もCOMPUTEX TAIPEI 2018で展示される予定。
2018年6月7日
Realtekの2.5GbEコントローラ製品は9月より本格出荷 Realtek RTL8125、RTL8156
発表当時は、蟹が世界初って恐い、不安だみたいな感じで2ちゃんでスレが出てたが、2018年中にはRTL8156を搭載したUSBのLANアダプターは発売されなかった。
Aquantia AQtion AQC111U、AQC112U
二番目に見たのはAquantiaという私に初耳のメーカー。Aquantiaは2.5Gと5G Eathernetもサポート。
USBで5Gbpsで通信できる時代が来る!と思いRealtekよりはAquantiaのチップを搭載した製品を買いたいと思った。
2018年6月5日
Aquantia、ノートPCで5Gbps有線LANを実現するUSB LANアダプタ用ICチップ AQtion AQC111U、AQC112
AQtion AQC111UおよびAQC112Uは、それぞれ最大5Gbps、2.5GbpsのマルチGbEに対応したコントローラ。
同社によれば、Bizlink、Edimax、Goodway、Sunrichなどから、本チップの搭載アダプタが2018年の第4四半期ごろ発売される予定としている。
こちらのチップを搭載したUSBのLANアダプターも2019年3月末までに発売された気配はない。
Marvell 88X3310/Tehuti TN401080
3番目に目にしたのはMarvell。MarvellはSSDのコントローラーなので知っている会社でしたが、NICのチップを作っているのは知らなかった。
ただこの製品はTehutiというこれまた聞いたことがない会社のチップセットを使っているPCIeのLANカードで、USBのLANアダプターではないですが、MarvellもUSB to LANのチップを作るかもしれないので取り上げてみた。
2018年8月3日
アユート、税別1万円を切る10Gigabit Ethernet対応PCIe LANカード
Tehuti「TN401080」チップセットをベースとした製品で、「Marvell 88X3310」コントローラを搭載。
Tehuti
http://www.tehutinetworks.net/
Aquantia AQtion AQC107
4番目に目をしたというか、ついにUSBのLANアダプターの発売間近か?と思った製品。
Thunderbolt 3接続の10GbEの変換アダプタ。先に挙げたAquantiaの10GbE対応のチップが搭載されています。
2018年11月1日
Thunderbolt 3接続の10GbE変換アダプタ
Aquantia製NIC「AQtion AQC107」を搭載。
USB to 2.5G/5G EthernetのLANアダプターはいつ発売されるの?
2018年の5月~6月にかけて発表されれて、2018年の第四四半期、つまりは9月くらいから出荷とニュースになっていたのに、出てくる気配がない。
これはなんでかな??って思うと、考えられるのは3つくらい。
1.チップの発熱がやばい等性能もしくは製造に関連する問題が起きた。
2.チップの値段が下がらない。
3.出しても売れない=2.5/5/10GbE対応のスイッチングハブが高いから普及に時間がかかる。
2と3は同じような理由だが、現状ギガビットイーサのUSB-LANコンバータは2000円くらい、ギガビットのスイッチングハブは8ポートの高性能品で5000円くらい。
値段はギガビットの3倍くらいなら売れそうな気がするんだが、もっと高いから出てこないのかな??
ちなみに、2.5/5/10GbE対応のスイッチで一番安いのはネットギアのGS110MX-100JPS。
8ポートのうち6ポートはギガビット、残り2ポートが2.5/5/10GbE対応。
2ポートしか2.5/5/10GbE対応じゃないのに3万近い。
USB to 2.5G/5G EthernetのLANアダプターがなかなか出てこないのはスイッチが高いからかな。
USB to 2.5G/5G EthernetのLANアダプターがでればスイッチが3万でも売れるようになりそうだけど、そんな甘くないのかなー。
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