新人エッセイマンガ家必見!!取材する酒場で気に入られる方法
赤羽のディープなスナックを描く人気漫画家の清野とおるに聞く、取材と悟られずお店やお客さんに気に入られる方法。
一方、全日本スナック連盟会長・玉袋筋太郎のスナックのママやお客に気に入られるノウハウ、NG行為など。
タモリのスナックでの技は!?
◆出演者:タモリ
◆ゲスト:玉袋筋太郎、渡辺祐、清野とおる
◆ソラミミスト:安齋肇
<2017/4/22 0:20 テレビ朝日>
『東京都北区赤羽』で数多くのネタを酒場から拾ってきた鬼才 清野とおる
実はそのヒットの陰にはちょっと卑屈すぎるだろうという独自の取材ノウハウがありました
今回は取材をすると言っても、最も難しいとされているスナックで気に入られる方法を人気漫画家の清野とおるに聞く。
毎度おなじみ流浪の番組
『タモリ倶楽部』でございます。
今日は
都内 北区に来ておりますが
北区というと 都内でも
ちょっと 影が薄い方じゃないかと
思われているんですが
実は そうじゃなくて。
なんと 赤羽駅
住みたい駅ランキング
第4位に入ってます。
いや~ 北区はね ホント
安くていい店
たくさんあるんですよ。
いいですよね。
これ いい!
1000円でベロベロですよ。
さっき もう… 3時なのに
ベロベロのオヤジ いましたから。
今日は飲み企画か それじゃあ。いや 違うんです。
ちょっと違うんですね。
あちら ご覧ください。
「住めば、北区」というですね
このポスターの あの絵。
あの 赤羽の漫画描いて
当ててる人ですよ。
そうなんですよ。
(渡辺)『東京都北区赤羽』っていう
漫画があるんですけど
これがもう 大人気なんですが
今日はね
その作家でいらっしゃいます
清野とおるさんが あちらに…。
(笑い)
清野さん 花粉症?
(渡辺)いや 花粉症じゃない…。
花粉症じゃない?
(渡辺)色々なところ取材するんで
顔バレしないようにという事で
こういう形で
今日は お越し頂いております。
清野さん どうぞ こちらへ。
じゃあ
顔は出さないようにですね。
はい 出さない方向で。 はい。
(渡辺)でもね 色んなところに
だから 取材をして
エッセイ漫画ですからリアルに…。
特に 赤羽に関してはね
実話ですよね?
そうですね。
相当 店 回ってるんですか?店 回ってますね 飲み歩いてます。
今まで何軒ぐらい?
わかんない?
いや~ もう 相当回りましたよ
北区内では。
1000軒は いってる?
1000軒は いってると思いますね。
おお なかなかの黒帯だな おい!
すごいですね。
すごい!
〈『東京都北区赤羽』で数多くのネタを酒場から拾ってきた鬼才 清野とおる〉
〈実はそのヒットの陰にはちょっと卑屈すぎるだろうという独自の取材ノウハウがありました〉
今回はですね
取材をすると言ってもですね
最も難しいとされている
スナックで
気に入られる方法を…。
この店が 特に難しいってわけじゃ
ないんだよね?
そうですね。
スナック一般で気に入られると…。
そうですよ なかなかね
気に入られるの難しいですよね。
まず 中がわからないですからね
どうなってるか。
まず でも これで わかる事は
この付近には 蚊が多いって事…。
そういう事。 蚊が多い。
そもそも 清野さん
今日 スーツだし
カバンも持ってますよね。
(清野)はい。
漫画家っぽくないじゃないですか。
やっぱり スナックにおいて
30代 40代なんていうのは
まだまだ ケツに蒙古斑の残った
ひよっこにすぎないわけですよ。
そんな ひよっこが
いきなりカジュアルで
「どうも~」みたいな感じで入ると
かなりの…
警戒される恐れがあるんですね。
敵だ! っていうね。そうですね 敵扱いされる…。
(玉袋)外来種扱いされる。
そうですね。
第一印象が とにかく勝負なので
こういう ちゃんとした
サラリーマン風の服を着て
ビジネスバッグを持ち
眼鏡をかけ…。 普段 別に
眼鏡かけてないんですけど。
かけてないんですか?(清野)かけてないです。
取材 大変ですね まずね。
俺と えらい違いだよ。
俺なんか もう
つっかけに
『夕刊フジ』ケツにさして…。
違うね やっぱり。
(渡辺)まず ここは
どうすればいいですか?
まずは 耳を こうやって
そばだてまして
中の様子を うかがう事が…。
(玉袋)よく見て よく見て。
そうそう そうそう。ここ… ここですね。
そうそう そうそうそう。(渡辺)それで 仮に 中の様子
どうだと どうなんですか?
カラオケの時は
一番要注意ですね。
ですよね。
歌ってる時は 開けちゃうとね
やっぱり 敵だ! っていう。
(清野)そうです。
間合い。 間合い。
(玉袋)間合い大事ですよ。
常連さんが歌ってる時に
入っちゃったら もう最悪なので
常連さんが歌い終わって
拍手が
起こったりするじゃないですか。
その拍手が終わったぐらい…
落ち着いたぐらいのタイミングで
ちょっと
数センチ開けちゃいますね。
数センチ?
いきなり開けないですね。
歌い終わったとして…。
(玉袋)終わった。
失礼します。 あっ…。
で この数センチで
僕は判断しますね。
このお店が
どういうお店なのかっていうのは。
数秒の戦いですね。
(玉袋)これでね 一瞬でね。
見て これ やばいなって店は
どういう…。
僕としたらですね
やばい店なほど
漫画のネタになるので
当たりなんですよね。
ここ やばい。
よし 入ろうっていう感じ…。
逆だな 俺は やっぱ。
玉袋さんの場合は やっぱり
地元でいい店っていうのは…?
やっぱり同じように入りますよね。
開けますよね。
あと 開けて
不審に思われると嫌なので
携帯 ダミーで
しゃべってるようにして
こうやって…。
「間違えた 間違えた 間違えた
ごめんね!」なんつう…。
なるほど!
逃げ道を用意しておく。
用意しておくんですよ。
これ 大事ですね。
〈入念なリサーチを終えたら
いよいよ店内へ〉
じゃあ 早速 乾杯といきますか。
ねっ。 よっ…。
あの 今日は
飲み企画ではないので
申し訳ないんですけど
ノンアルコールで ご用意しております。
な… 生殺しだよ!
まあまあ 必要に応じて
適宜っていう事で。
(渡辺)じゃあ 皆さん…。
どうも どうも。
(渡辺)よろしくお願いします。
まずはですね 今 我々もしました
乾杯の極意について。
乾杯って 別に… あるの?
(渡辺)あるんですよね?
あくまで 僕が考える
乾杯の仕方ですけどね。
なるほど なるほど。
清野スタイルだな。清野スタイルで。
あちらに もう1人
お客さん いらっしゃいますので
こちらの和風すなっくふみの
さなえママと共にですね
初めて入ったスナックで
やってはいけない事。
ね? これをですね
再現して頂いて 進めていこうと。
なるほど。ママ よろしくお願いします。
(玉袋)よろしくお願いします。
(渡辺)ママは 九州のご出身…。
(さなえママ)はい そうです。
どちらですか?
熊本です。
あっ 熊本… 熊本のどちら?
熊本の芦北町っていうところ。
芦北!
ああ~
あの有明海沿いのところですね。
ああ そうですね。へえ~。
もうハートをつかんでますよ。
(一同 笑い)
はい どうぞ。すいません。
あっちは飲んでいいの?
ホントだ。
あっ ママもよかったら。
(玉袋)ああ~ そうそう そうそう。
ありがとうございます。(玉袋)わかってる わかってる。
いただきます。
これは普通…。
(玉袋)これは普通ですよね?
これは普通やりますよ。
どうも 乾杯。
ありがとうございます。
(渡辺)はい ストップ。
NGポイント。
1つありましたね 大きなNGが。
ええっ?
低すぎましたね。
(渡辺)お客さん側からの
グラスの位置。
(清野)そうですね。
低すぎる?
ママ ちょっと…
もう1回 清野さんに
こちらで
乾杯をお願いしていいですか?
いただきます。どうもはじめまして…。
(2人)いただきます。
タモリさん 今 わかりました?
こっちの方が高いね。
やや高かったんですけど
あまり こっちから
高く掲げすぎちゃうと
あっ この人 全然
気の使えない男なのかな? って
思われる可能性があるんですよ。
(玉袋)大概 ママは
下から入ってきますからね。(清野)そうですね。
ママは下から。ああ そう。
お互い 気 使い合っちゃって
もう こっちも下 こっちも…
こんななっちゃって…。
そういう杯事もありますからね。
初見で下にやりすぎてしまうと
逆に その ママを
気の使えないママに
落としてしまう
恐れがあるんですよ。
程良い高さっていうのがある。
(清野)そうです。
大体 10~15センチぐらいですか。
ママに チャンスを
残しておいてあげるといいますか。
(渡辺)ママが下からこられる…。
(清野)そうです。
そんな事
どこで研究するんですか?
研究っていうか
もう 普通に飲み歩いてて
あっ これが… こうした方が
いいんじゃないかな? っていう。
あくまで僕なりの… はい。
全日本スナック連盟会長
玉袋筋太郎さんは
何か乾杯の極意はありますか?
やっぱり
今のでいいと思いますね。
自然と 高さのフォームっていうのが
決まってきますから。
(一同 笑い)
ああ そう?
(渡辺)自然と これが…。
はい。
でも やっぱり
ビールをね 頼んじゃうと
スナックだと ちょっと
ビール 割高ですからね。
小瓶で2000円取りますからね。
(一同 笑い)
ここは違いますね?
はい。
〈清野が考える
会計の時に
やってはいけない行為とは?〉
すいません お会計お願いします。
はい ありがとうございました。
3500円です。はい 3500円。
3000と… はい 500円。
(さなえママ)はい
ありがとうございました。
(男性)はい どうも~。
(渡辺)はい ストップでございます。
普通じゃないの? これ。
これは NGポイントがあると。
そうですね。
あれは もう なめられますよね。
なめ…?
あれ どこがなめられる…?
どこが なめられるの?
あんまり あの…
お金のない方なのかしら?
今後 太客にはなる可能性は
少ないわね認定される
恐れがあるので。 はい。
逆に言うと
どうすればいいんですか?
ああいう時は もう…。
4000円を置くんですか?
僕 今日
財布持ってきたんですけど…。
(渡辺)じゃあ その 3500円…。
(清野)まず 財布出す前にですね
すいません
こちらのお店はカード使えます?
いえ 使えないんです。ああ そうですか。
ひと言… 一応 カードを使える
社会的に ちゃんとした人間…。
(一同 笑い)
そこかよ! そこなんだ…!
もし 使えますと言われても
別にカードは使わず
現金でいきます。
ちょっと細かいのないんですけど
大丈夫ですか?
(さなえママ)大丈夫です。
(清野)って言って
あの… こっち側ですね。
(渡辺)入ってるな また。
1万円を こう渡すんですけど
渡す時に
あの… ちゃんと
お札も きれいに揃えた状態で
ポイントカードとかは
もう 出しておくんですよ。
(一同 笑い)
財布をきれいに。
きれいに はい… そうです。
(渡辺)いや しかし
入ってますね 相当。
(清野)入ってると
思うじゃないですか。
1枚目を こうやって抜いた…
2枚目の1万円も見せつつ
渡すんですけど
この1万円の向こう もう…。
全部 1000円札!?
(清野)こっち 全部…。
ちゃんとしてますよっていう…
はい。
ちゃんと 今後来ても
お金に関しては
ちゃんと払えるタイプの
人間ですよっていうのを
この辺で
アピールしたいんですよね。
払えない人とか
結構 いるんですよ。
だらしないお客さんっていうか。
そうですか?
いますね 中には。ホント?
(清野)財布 見ません?
最初 お客さんの。
いや 見ないです。
見ないですか?
見る人もいるんですよ。
そう。
はい。 財布は大切ですね。
(渡辺)会長は どうですかね?
(玉袋)これね 清野さんの場合は
2枚… まあ 3枚 1万円入ってて
中 全部1000円じゃないですか。
この作戦 やっぱり ホント
実際に 全部1万円入れて
会計の時に
それをこう 見せびらかす
こぶ平っていうのがいたんですよ。
(一同 笑い)
正蔵システムですね
正蔵システムです。
あの人は もう 必ず…
それで しかも
お店の店員さんだけじゃなく
連れてきた女にも
必ず こうやって見せて…
出すっていう。
もう 1回見せる動作が入ってる。
(玉袋)動作ですね。
でも 大事だね それもね。
ああ…。
〈続いてはフリップ問題〉
〈初めての店で
自分が飲んでいるところに
3人の新規客が入店〉
〈気に入られるためには
どのように
席を譲ればいいのでしょう?〉
どっちによけるかって事?(渡辺)そうですね。
タモリさんだったら どうします?
ここから お客さん来ました。
ああ…。
俺だったら
こっちによけるかな。
(渡辺)それ よける時は
無言ですか?
ああ 無言… 無言で。
(渡辺)無言で。
無言でよけますね。
(渡辺)ああ~。
で ここに こう
3人が入ってくると。
(玉袋)
清野さん いかがでしょうか?
僕も まあ 結論から言いますと
端っこによけますね。
ただ よける… 移動する時に
まず ママに
申し訳ないけど ずれてもらえる?
って言われる前に
先に 僕 行動しますね。
まず立って
移ります 移りますって
ママに感謝されて
ポイントを稼いで…。
(清野)でも すぐ移っちゃうと
この3人のお客さんに
僕が気を使ったっていう事を
認識されないんですよ。
お客さんからは
感謝されないんですよ。
でも お客さんからも
感謝されたいじゃないですか。
だから ちょっと早めに立って
なるべく ゆっくり移動しつつ…。
(渡辺)この人たちが気づく間を
持って…。
酔っ払ってると
あまり気づいてもらえないので
移動してから…。
コップとか おしぼりを
そのまま残しておくんです…。ここに。
そうなんだよ。
(清野)お客さんが来たタイミングで…。
ちょっと わざとらしさは
出しちゃダメなんですけど
自然な感じで 自分のグラスを
こうやって移して
ちょっと おしぼりで
元いた自分のテーブルを
こうやって拭いたりして…。
あっ 気を使ってるんだと。
先に拭いちゃダメだよね。
先に拭いちゃダメです。
先に拭いちゃダメ。ああ~ そうなんだ。
で お客さんから
すいませんって言われたら
もう そのお客さん
こっちのもんですよね。
いや 全然 大丈夫ですよ!
みたいな感じで…。
こっちのもん…。
(清野)こっちのもんって
ちょっと 言葉 悪いですけど…。
〈玉袋は
清野とは反対の 客側へ移動〉
そうすると ここと ここ
これ 3つ…。
(渡辺)あっ 総取り?
(一同 笑い)
これはね 俺の場合はね
関係を持ちたくないの!
(一同 笑い)
俺は…。
(渡辺)そういう事ですね。
自分は とにかく…。
1人で飲みたい。
〈カウンターだけの
狭いお店で
他のお客さんの心を
つかめる席は?〉
〈ポイントは
トイレの位置〉
はい。
(渡辺)あっ タモリさん どうぞ。
私 この問題から態度を変えます。
お客総取りの心理にいきます。
(スタッフの笑い)
(玉袋)ああ お客総取りですね。
(渡辺)さあ それでは
どこへ座るのが
清野さん的には
いいのかという…。
これ どれぐらいの狭さですか?
まあ まあ
ギリギリ 人が1人…。
壁には 多分
上着もかかってますね。
(渡辺)ここにね 上着。
(玉袋)冬場は コートだから…。
はい わかりました。
私は だったら ここですね。
タモリさん その心は?
ここに座ると トイレに行く時に
みんなに気を使わせる…
「すいません」とか言われるんで。
ここだと 全員が
トイレに行きやすいから
私は ここに行きます。 総取り。
清野さん いかがでしょうか?
僕も ここなんですけど
僕は ちょっと
タモリさんとは また違う…。
あっ 理由が違う?
はい。 理由がありますね。
僕が トイレに行く時に…。
わかった! わかった わかった!はい…。
(スタッフの笑い)
「すいません」をきっかけに
何かを…
人間的な繋がりを取ろうとする。僕 そうですね。
ああ~!
まあ 浅かったな 俺…。
(スタッフの笑い)
(玉袋)浅い! タモさん 浅いよ。
(渡辺)ポジションは
同じだったんですけどね
理由が違いましたね。
「すいません」に対して こっちも
「こちらこそ申し訳ないです」
って言って
行くじゃないですか。
また帰りにも 「すいません」が…。
ああ~。
2回。
で 僕が
狙ってるお客さんとかいたら
ちょっと 後ろ
ボディタッチとか
しちゃってみたり。
狭いので…。
お父さん お父さん ごめんなさい。
ちょっと ごめんなさい…。
(スタッフの笑い)
なるほどね。 帰りだ!
帰りが大事なんだよね…。
でも ボディタッチは
なるべく 行きの方がいいですね。
帰りだと…。
あっ そうか。 汚いもんね。
汚いって言われるもんね。
ちゃんと洗ってても
ちょっと感じ悪いじゃないですか。
俺 トイレで
変なオヤジが
横でションベンしてて…。
横で こうやったら
おっ タモさん! 握手! って…。
(一同 笑い)
握手ね。
玉袋さんは やっぱり 考えます?
(玉袋)いや 今のね
やっぱり 清野さんの動き…。
この動きですよね
すいません すいませんって。
これ すごい大事なんですよ
スナックは。
入る時も まず
ここから入っていきますからね。
入り口から?
(玉袋)入り口から どうもって…。
もう ずーっと これですよ これ。
すいません すいません
すいません すいません…。
で ちょっと こう
肩を揉んだりとか…。
揉むまでする?
(玉袋)もう 揉むまでいきますね。
すいません すいません
すいません すいません…。
これだけで行っちゃいますよ。
どこでも行きますから 俺。
多分 EXILEのコンサートの
バックヤードも入れます これで。
(一同 笑い)
パスいらないです。
〈続いて…〉
必ず言うセリフがありまして。
こちらのお店 営業時間
何時から何時までですか?
っていう ひと言を添えますね。
(渡辺)それを そこで聞く。
(清野)はい。 そうすると
あっ この人 また
うちのお店に
普通に お客として
来てくれるのだわって…。
(渡辺)その情報を ちゃんと
入手しようとしているという事が。
はい。 これは逆に 入店して
もう この店 きついな
もう帰りたいなっていう時にも
使える技なんですよ。
そういう時に
今日 1杯で帰りますけど
次 来ますねって言うと
脱出出来るんですよね
無難な形で。
本当に また来たくても
来たくなくても
そのひと言を言う事によって
そのお店から
敵視されないという…。
敵視されない。
敵なのか…。
ちょっと 気を使うのが…
ものすごく
気を使ってるじゃないですか。
ちょっと 人間として
小さいんじゃないかと思うぐらい
気を使ってるところ
あるじゃないですか。
そうなると やっぱり… ねえ?
逆に ストレスになるところも…。
ストレスフルですね。
だから お酒も飲んじゃいますし。
(渡辺)例えば 赤羽とかでも
さすがに
取材 もうそろそろ しづらいとか
なってないですか?
なんか 最近 お酒の飲みすぎで
体調も悪いし
『赤羽』の連載も
やめるつもりなので
別にいいんです もう。
(スタッフの笑い)
(玉袋)やけっぱちになっちゃった。
(渡辺)ちょっと待ってください
ちょっと待ってください。
「『赤羽』の連載
やめるつもりなんで」というのは?
つもりっていうか
もう やめるので 近々。
いったん 締めさせて頂くので。
あっ そうなんですか!?
なので もう いいです。今 もう 向こうで
がっかりしている読者たちが
いると思いますけど…。
大丈夫ですか? その情報。
そんな…。
いったん 締めさせて頂きます
っていう形なので
また 体調とか復活したら…。
体調 そんなに悪いんですか?
ちょっと お酒
飲みすぎちゃいまして。
そりゃそうだよな。
誰が言ったか知らないが
言われてみれば確かに聞こえる
空耳アワーのお時間が
やって参りました。
お相手は こちらのお方です。
よろしくお願いします。
ジョージ・マイケル。
ジョージ・マイケル。
『ケアレス・ウィスパー』ですよ。
♪~
(笑い)
ドイツ人だったんだ。
「THOUGH IT’S EASY TO PRETEND」
へえ~。
もう一回 聞いてみようかな これ。
♪~
言ってるね。
言ってます。
すごい言ってますね。
言ってますね!
言ってるね! これは。
やった~!
これ 思わず笑っちゃったから
しょうがない。
(一同 笑い)
次 いきましょうか。はい キャリン・ホワイト。
『スーパーウーマン』。
見てみましょう。
♪~
♪~
(一同 笑い)
「YOUR EGGS ARE」
なるほど。 そうですね。
でも 歌詞の内容も
意外と合ってたよね これね。
いいですね。 ホントですね。
朝ごはんの事を…。
次はですね
マイルス・デイビスとロバート・グラスパー
っていう人なんですけど。
これは マイルス・デイビスの
昔の音源を使って…。
ああ やってるの?
はい。
おお~ ちょっと見てみましょう。
♪~
(一同 笑い)
なんだ? これ。
「TWO TWO TWO」…。
「TWO」なの? 「TWO」だろうね。そうです。
「TWO TWO TWO ONE TWO」
この「ONE TWO ONE TWO」は
なんか
わかっちゃいましたね ちょっと。
いやいや… ちょっと もう一回。
「TAKE IT UP TAKE IT UP」。
♪~
ハハハッ!
「津軽 津軽 津軽 津軽」。
これ すごいですね。
誰 見つけたの? これ。
関だ 関。
「関雄輔 静岡市」。
やりましたね。
これは 結構…。
これ いきましょう。
ああ~! 久々に!
うん。
やりました。
で 結局
マイルスは出てこないの?
(笑い)
えー 皆さん方も どんどん探して
送ってください。
宛先は こちらです。
お待ち申し上げております。
〈スナックで 常連さんが
先に帰る際の お見送り方法を
清野が実演〉
ママ 悪い ちょっと残っちゃった。
もう 今日 帰るわ。
ありがとうございました。ありがとうございました。
(玉袋)いやいや… 楽しかったよ。
ママ どうもね。
ありがとうございました。(玉袋)どうも。 また。
おやすみなさい。
(渡辺)さあ 今のポイントは
どこなんですか?
ポイントは
扉を開けて外に出る直前に
一瞬 店内の様子を
うかがったんですよね。
その時に
僕は なるべく目を合わせて
ひと言 おやすみなさいって…。
(渡辺)やってた?
(清野)僕は… はい。
(玉袋)そこで やっぱり
アンカーを打たれましたね
ガーン! と。
なんで振り返るの?
帰るだけなのに。
なんなんだろうな?
やっぱり こう…。
大体 振り返る? 帰る時は。
祭りのあとだなっていう感じで
こう 帰っていくわけですもんね。
ああ 楽しかったなあ~ って。
また見れるのかな
この風景が とか。
(笑い)
他に誰も見ていない
場合があるので
そうすると すごい寂しい…。
(玉袋)寂しいよ それ。 寂しい。
(渡辺)なるほどね そこなのか。
あそこまで一緒に飲んどいて
帰る時は
誰も見ないのかっていう…。
その時に
1人 振り向いてくれる…。
そしたら もう 次 お店で会ったら
こっちのものですよね。
(渡辺)まあ そうやって
スナックの
コミュニケーションの中で
嫌われないように生きていく術を
身につけてきたわけですよ。
ところが その代償として
体はボロボロ。
(スタッフの笑い)
だって もう 永遠に続いている
『インファナル・アフェア』ですよ。
潜入捜査してるわけでしょ?
そう。
大変だ! それ。 もうちょっと
ラクに飲みましょうよ。
次 なんか考えてるの? 連載は…。
(清野)はい ネタ自体は
たくさんあるんですけど
なるべく
取材とか ないようなものに…。
ないようなものに…。 そうだよな。
家で自分でやれるような事を
しばらく やった方がいいよね。
〈今回披露したノウハウは
こちらのコミックに収録予定〉
〈発売日は未定です〉