テレビ業界の屋台骨「ハコウマ」リペア大作戦!…
テレビ業界を裏で支える「ハコウマ」をリペアしてみよう!
10年前番組で製作したハコウマがボロボロ状態に…
この際だからとリペアを敢行。都内のインテリア専門学校で中古品のリペアを学びます。
インテリア専門学校で学ぶリペアのテクニックに一同騒然!?
◆出演者:タモリ
◆ゲスト:マギー、ユージ、賀来賢人
◆ソラミミスト:安齋肇
<2017/11/11 0:20 テレビ朝日>
(タモリ)毎度おなじみ 流浪の番組 『タモリ倶楽部』でございます。
(タモリ)今日は 目黒区の柿の木坂 というところに来てますけども。
(タモリ)環七と目黒通りの交差点ですがこんなうるさいところで オープニングやる必要は全くないと思うんですけど。
(スタッフの笑い)
(タモリ)作業着 着てますけど何やるんですか?
タモさん。
(タモリ)ん?
(マギー)聞こえてますか?
(タモリ)聞こえてる 聞こえてる。
(マギー)いやいや これ 覚えてますか?
(タモリ)ああ~ ハコウマ作ったよな これ。
(マギー)作ったの 10年前ですよ。
(タモリ)ええ~!? そんなになるか?
(マギー)そうなんですって。
(タモリ)10年間 変わってないよな。
(マギー)特にブレークする事もなく…。
(一同 笑い)
(マギー)ねっ? で これがねもう やっぱり 10年経ってちょっと これがへたってきてるんで…。
(タモリ)ああ そうね。 角も取れたしね。
(マギー)ちょっと これまだまだ使っていきたいのでリペアしようじゃないかという企画なんですよ。
(タモリ)へえ~。 これを?
(マギー)はい。
(マギー)助っ人をね 今日 呼んでますから。
(タモリ)おっ 誰だ?
(マギー)賀来賢人君とユージ君です。
よろしくお願いします。
(マギー)お願いします。
お願い致します。
(マギー)賀来賢人君は もうなんせ このハコウママニアという事でね。
(賀来)そうそう… もう 生まれた時からハコウマが大好きでもう 寝る時は… ねっ?ハコウマを枕代わりにして… っておいっ!
(タモリ)この人は俳優なの?
(ユージ)やりましたね。
(マギー)初登場という事で。
(タモリ)ハコウマ 思い入れないだろ?
(賀来)全くないです。
(タモリ)ないよね。 ないよね?
いや ないです。 全くないです。
触った事あるかな? ぐらいで。
(マギー)ホントですか? 僕はこういう長身の方と演じる時によく これに…。僕 吉川晃司さんと ずっとこれに乗ったままやりました。
〈テレビのスタジオ収録ではセットの高さを調節するのに使う業界必須アイテム〉
〈10年前 当番組ではオリジナルハコウマを作成〉
〈…が あろう事か↓
〈一方 マギー作のハコウマは日々の過酷な使用により激しく劣化〉
〈今回は これを↓
〈挑戦するのはドラマなどで 若干ハコウマに触れ合っているイケメン俳優 賀来賢人〉
〈大工見習いだった経験からものづくりは得意なユージ〉
〈今回 力を借りるのは柿の木坂にある↓
〈ここは 50年の歴史を持つ日本初のインテリアデザイン専門学校〉
〈建築 インテリア 家具のスペシャリストを養成すべくハイレベルなリペア技術も教えている この学校に今夜 緊急入校します〉
(マギー)こちらがICSの機械室なんですけども。
(マギー)タモさん ここ柿の木坂にこんなところがあるのをご存じでした?
(タモリ)しょっちゅう そこを…前を散歩してますから。
(タモリ)なんだろうな? とは思ってたんですよ。
(マギー)ああ… こういう学校だとはご存じではなかった?
(タモリ)いや 書いてあるから…。でも 入ると広いよね。
(マギー)タモさん この辺をふわ~っと散歩してるんですね?
(タモリ)うん この辺 散歩してますよ。
(ユージ)そうなんですね。
(賀来)すごい。
(タモリ)環七 そこにあるじゃない。
(マギー)はい。
(タモリ)2つ目を右に行くと左側に農家がありますので そこで 早朝 野菜を売ってます。
ローカル情報ありがとうございます。
〈指導してくれるのは↓
〈普段は 現場の第一線で活躍するプロ中のプロなんです〉
先生は なんですか? 山男感が…。
(ユージ)出てますね~!
味が出てる…。
賢人君はリペアとか興味ありますか?
うーん… 自分ではやった事ないですけどね。
やってみたいとは思ってたんですけど。
ホントに思ってた?
(一同 笑い)
あんまり伝わらなかったですかね。
(ユージ)ホント?
またノリツッコミするんじゃないかと思って楽しみにしてたんだけど 今。
もうしないね?
もうしないです。
先生が どれぐらいすごいのかという事でちょっと リペア例を持ってきて頂いてるんですけども。
これ… これが?
(野村先生)これ まあ 床材ですね。
(タモリ)これ へっこんでますね。
(タモリ)なんか落とした…角があるものを。
家とかでも よくあります。フローリングとかで。
(野村先生)こういう打痕傷を他のとこにつけてるんですけどまあ ここら辺を直した感じです。
(ユージ)えっ そこにあるの?
(タモリ)えっ 全く これ…。
(ユージ)それ 木目のあれではないの?
(タモリ)ここ?
(ユージ)すっげえ! ないね!
(タモリ)ないな。
どうするんですか? これ。
樹脂を充填して足りないとこ 描いていく感じで。
(ユージ)描くんだ これ。
(野村先生)はい。 で ツヤを最終的に合わせるっていう。
〈この他 リノリウム製の床の傷を修繕したり木の板に木目を描いて傷をカムフラージュしたりする技法も〉
〈そんな すご腕の先生のもと↓
では いよいよハコウマのリペアに入っていきたいと思いますが。
先生 よろしくお願いします。
(一同)お願いします。
今日はですね この…?
(野村先生)えーと…。
まあ でも そもそも十分 味があっていいと思うんですけどねこのままでも。
いやいや 今…。
これからやろうって時に。
今 「さあ いよいよ」って俺 言ったとこじゃないですか。
(タモリ)よし 今日やめよう。
(一同 笑い)
(ユージ)やめます!? ウソでしょ?
(マギー)やりましょうよ。
賀来君もノッてきてるでしょ?
はい ノッてきてます。
(ユージ)全然ノッてなかった!
全然ノッてなかったよ!
〈最初は削れた角を復活させます〉
皆さん アロンアルフアとかお使いになります?
まあ たまにはね。
(タモリ)まあ たまに使う。
(マギー)しょっちゅうは…。
それを利用して まず角を作っていくんですけども。
アロンアルフアで角を作るんですか?
(野村先生)そうですね はい。
こう… まあ 結構多く出しちゃっても構わないので。
(マギー)アロンアルフア
こんなに出した人 見た事ない。
すごい ちょっと 無駄遣い感がハンパないですけど。
アロンアルフア 固まるとすごい削りにくいんで出来るだけ平らに盛るっていうのがテーマになりますね。
削りを最後 少なく出来るように。
(マギー)なるほど なるほど。
(野村先生)出来るだけ
最初に平らにしようと思わないで
エッジだけを作る気持ちで。
(タモリ)なるほど。
これ 先生 やっぱ 顔に似合わずなかなか繊細な…。
やっぱりね。
デリケートな作業なさってますね。
見た目的には木をなぎ倒してる…。
(一同 笑い)
こちらの硬化剤を吹き付けるともう 瞬時に固まっていくんで。
(ユージ)えっ そうなの!?
これで固まるんだ。
もう 今の…?
(野村先生)もう固まってますね。
(賀来)すごい!
(タモリ)あっ ホントだ。 かなり硬い。
(マギー)固まってますよね。
〈角は負荷がかかりやすいので強力な接着剤 アロンアルフアをパテのベースとして使います〉
〈ポイントは完成イメージよりも若干少なく盛る事〉
〈足りない部分はあとで別のパテを盛ります〉
〈以上を踏まえ 賀来賢人が挑戦〉
こういう細かい作業っていうのは得意ですか?
あの ホントに苦手です。
苦手なの!?
はい。 でも頑張ります。
出して…。
(野村先生)はい。
あの… 賀来君不安になると思うけど黙って作業しても大丈夫だからね。
(タモリ)うん。
ホントですか?
(タモリ)大丈夫。
これは『タモリ倶楽部』だけに許されてる沈黙だから。
(タモリ)そう。
(タモリ)サイレントムービー番組。
(一同 笑い)
(野村先生)出来るだけ角を こう 作る感じで…。
おっ よく見てたね
ちゃんと見てたね。
(タモリ)いや あの様子は見てないよ。
見てないですよね。
これはね 見てない人の動きです。
(タモリ)これ ちょっと少ないんじゃないか?
少ない 少ない。
(マギー)先輩たちに色々言われてる後輩。
(ユージ)あと 歯磨き粉だったら根元から出すタイプだね。
(タモリ)そうだよね。 途中から…。
(ユージ)上からやってきゃいいのに。
ぐちゃぐちゃになっちゃう。
(タモリ)これダメだよ。 これ…。
(マギー)怒られるよ。
(ユージ)お尻から出してかないと…。
(タモリ)ケツから出さないと…。
(賀来)色々バレる…。
(マギー)いいんじゃないですか?
(タモリ)いや もうちょい
(タモリ)コーナー感を出した方が
いいんじゃないかな。
(タモリ)こうやりゃいい。
ここを まず (タモリ)こう…
(タモリ)こうやらないと
ダメなんだよね こう…。
(野村先生)さすがですね。
(賀来)ああ なるほど。
(タモリ)あと こっちも
こうやって角をいかないと…。
あっ もう なんか
削る必要がなくなってきたぐらい
きれいですけど。
立派なパティシエですね。
(タモリ)パティシエ…。
(ユージ)パティシエ…
パティシエっていうんだね。
〈続いて登場するのが
通常のパテ〉
こちらの
らく研ぎパテっていう…。
まあ 非常に削りやすいんで
早い作業を求める時に
すごい優れてます。
これを この…。
(タモリ)それ なんですか?
(野村先生)硬化剤ですね。
これと これが混ざる事によって
化学反応で固まるんで
一人じゃ 何も出来ないんです
これは。
(タモリ)ふーん…。
一人じゃ硬くならないの? これ。
(一同 笑い)
割と みんな そうです。
(一同 笑い)
(タモリ)当たり前の事…。
(野村先生)
バーッと出していきます。
(マギー)結構出しますね。
で あの… こちらの方は
大体100対3とか
そのぐらいの少量で
構わないので…。
(タモリ)あっ そんなもん…。
(マギー)うわあ! もう ちょっとだ!
(タモリ)液体じゃないんだ。
(野村先生)そうなんですよ。
(マギー)ほう…。
(賀来)へえ~。
〈今回は このパテを
先ほどのアロンアルフアの上に
盛ります〉
〈さらに
木の表面にも塗って
細かい傷を埋めていきます〉
じゃあ やっていきます。
(マギー)はい。
(野村先生)まず 角をこう…。
角が もう 大事なんで
箱モノは。
(マギー)おお… 結構大胆に。
(野村先生)そうですね。
(ユージ)あっ
そんなやっちゃっていいんだ。
(野村先生)ここからの…。
(ユージ)はあ~。
(マギー)あっ 優しい。
(野村先生)外に逃がすみたいな。
(ユージ)なるほどね!
(マギー)あっ 優しい 優しい。
パティシエって言ってたけど
ちょっと
ケーキのクリーム塗る感じにも…。
そうですね。 その感じで。
〈今度は 現場慣れしている
ユージが挑戦〉
ここでいいですか? じゃあ。
お願いします。
(ユージ)まず 角をね…。
(タモリ)さすが 慣れてるな。
(マギー)なんか ためらいがないね。
(賀来)ホントだ。
ああ はいはい はいはいはい…。
(マギー)あっ 慣れてる。
(賀来)すごい!
(マギー)この作業やったの初めて?
(ユージ)初めてですね。
初めてなんですけど…。
うまいですよ 彼。
なんか 楽しいですね。
向いてるかもしれない。
(野村先生)出ましたね エッジが。
(マギー)エッジ 出てきましたね。
(野村先生)はい。
(ユージ)じゃあ これでいきましょう。
(マギー)これ ユージ君
自分的には何点ですか?
100点ですね。
(マギー)出ましたね。 先生は?
80点ですね。
100点って言わなきゃ…。
そうなんだよね。
ビッグマウスだからね 僕はね。
〈ここで
先生にバトンタッチ〉
〈パテを広く塗って
表面の細かい傷を埋め
こちらのエッジも パテで形成〉
〈ドライヤーを当てて乾かしたら
賀来賢人が
ここまでの汚名を返上すべく
本気のヤスリがけ〉
すごい なんか 繊細な作業ですね。
(タモリ)それ 木のとこでやってない?
(一同 笑い)
(マギー)ヤスリじゃないとこで
やってたね。
(タモリ)ヤスリじゃないとこで…。
(マギー)木と木をこすってた。
(タモリ)木と木を…。
もう やばいですね 僕ね。
〈ここで 野村先生が
一気に
下地作りを進めてくれる事に〉
〈その間は 野村先生と気心知れた
田村先生が担任している
インテリアマイスター科の
2年生たちが
事前にリペアしてくれた
ハコウマをチェック〉
〈番組のハコウマの
仕上げ方の参考にします〉
皆さん ハコウマっていうのは
知ってたんですか?
いや 知らなかったですね。
(タモリ)そうだろうね。
(タモリ)一般の人は わかんないよね。
(マギー)そうか…。
もう だから
嫌々やらされたんだよね?
(ユージ)全然やりたくないのに
嫌々 もう…。
学校の授業の一環でもないし
なんだ? これ。
課題多いのに みたいな。
そういう事でしょ?
うん。
そうなの?
〈まずは 佐野君〉
〈このハコウマを
どうリペアしたのか?〉
こんなですね。
(一同)うわあ~!
(ユージ)すごいね!
(賀来)すごい!
(ユージ)あっ これ きれい。
(タモリ)ホントだ きれいだね。
(マギー)これは なんていう名前の
仕上げ方なんですか?
これは 塗装仕上げですね。
(マギー)塗装仕上げ。
(ユージ)どういう感じの
仕上げ方なんですか?
(佐野さん)もう
下地は大体一緒なんですけど
上で ガンで
ペンキを塗っていく…。
(タモリ)下地作るのは
さっきやったのと同じなんだ。
そうですね。
(ユージ)ガンっていうのは
スプレーみたいな事ですか?
(佐野さん)はい。
〈佐野君は
スプレーガンで何度も塗装を重ね
なんと 木目までをも表現〉
〈さらに
一度 きれいにリペアしたあと
黒い塗料を薄く塗る事で
あえて古く見せる
高度なテクニックも〉
〈年月が経過したように見える
エイジング塗装も
施しているのです〉
なんか 新品を
また汚したみたいな…。
なるほど。
面白い。
(タモリ)二十歳に戻しといて
38ぐらいにした…。
そうね。
そうですね。
いったんね。
(タモリ)難しい技だ。
正直 作り直した方が楽だった?
いや そうっすね。
〈前田さんは
六角精児が作った
ハコウマをリペア〉
(タモリ)おお~ きれい!
(マギー)おお~!
これは なんか…。
(ユージ)そうきたか…。
(タモリ)これ 貼ったの?
(前田さん)はい。
(タモリ)貼ったんだよね。
これは 何加工っていうんですか?
ダイノックを貼る加工…。
〈様々な柄があり
今回は 側面にメタリックなもの
上の面に
木目調のものをセレクト〉
〈異なる素材を合わせた
新時代のハコウマを
表現しました〉
これなんかね
家具屋さんで売ってそうな感じの
仕上がりですよね。
(タモリ)きれいだね。
(マギー)きれいですよね。
(タモリ)この上でラーメン食べたいよね。
〈渡邉君は
こちらの
超ボロボロのハコウマをリペア〉
(一同)おお~!
(ユージ)きれいだね!
(賀来)すごい!
(マギー)これも また…。
これは…
何仕上げというんですか?
これ ツキ板貼りですね。
(マギー)ツキ板貼り。
〈ツキ板は 本物の木を
薄くスライスしたもの〉
〈ダイノックと似て見えますが
全くの別ものです〉
さっきは シールみたいな
シートだったけど
今度は 板を貼ってる。
はい。
(ユージ)うわっ 薄いね!
これ シールじゃないんだ?
(野村先生)こっちは
もう 本物の木なんです。
本物の木を薄くしたものに
裏に和紙を裏打ちして…。
(タモリ)はあはあ はあはあ…。
渡邉君 苦労した点は?
最初 1枚でピタッて ここの面を
貼ろうと思ったんですけど
そしたら 偽物っぽく…
安っぽくなってしまったので
ちゃんと この小口とこの面は
ちゃんと木材を分けて…。
…っていうところに
気を使いましたね。
(賀来)
こんなのが現場にあったら…。
(タモリ)使えないよね。
(ユージ)使えない。
なかなか もう…。
汚したくないですよね。
〈しかし 今回は
野村先生のおすすめで
リペアしがいのある
ツキ板仕上げにトライする事に〉
(マギー)さあ 野村先生に
仕上げて頂きましたけれども…。
汗だくで
やって頂きましたけれども。
(野村先生)
完璧ではないんですけども
ある程度
平らにした感じになりますね。
(マギー)でも すごいですよね。
(賀来)きれい。
(タモリ)すごいよ このエッジが…。
この角感…。
あの短時間で…。
(ユージ)気持ちいいね。
角 出てるな~。
(野村先生)粉まみれです もう。
さあ じゃあ
これに いよいよツキ板を…。
今回 用意させて頂いているのが
こちらのツキ板なんですけども
これを貼っていきます。
(マギー)どのような作業で?
(野村先生)えー…。
(チャイム)
(タモリ)よし 今日は終わり。
(ユージ)いやいや 終わりじゃない。
今日の授業は ここまで。
むしろ 始まりのチャイムなんで。
じゃあ ちょっと お手本を…。
(野村先生)はい。
じゃあ ちょっと 直接…。
じゃあ こっち… はい。
先生にも先生がいるんですね。
(野村先生)そうです。
〈ツキ板に 木工用接着剤を塗り
ハケで伸ばしていきます〉
ふ~ん…。
(タモリ)ん? みんな無視したけど…。
(一同 笑い)
(マギー)ポーン ポーンと…。
まだ ここに…。
通り過ぎていきましたよね。
(マギー)ヒューンって…。
そんな事ってある?
(タモリ)向こう行ったよね?
(マギー)
キャッチしてあげてくださいよ。
俺しか聞こえてないかと
思いました。
気のせいかなと思いました。
〈田村先生的には
ツキ板を
ハコウマにのせて作業をすれば
机が汚れないと
言いたかったようです〉
〈それはともかく
接着剤を塗ったツキ板を
ハコウマに貼ったら
早く接着させるため
アイロンで加熱〉
〈あとは
ハコウマからはみ出たツキ板を
カッターで
丁寧に切り落とすだけ〉
(マギー)職人感がすごいですね。
(賀来)おっ すごい!
(マギー)さあ この工程のあとが
樹脂を使って
ここを埋めていくという作業…。
(タモリ)ああ~ そういう事…。
(マギー)
これが もう 先生の見せ場…。
そうなんですね。
真骨頂なんですけどね。
ですが ちょっと…
時間の都合で ちょっと 今日はね。
なし?
(タモリ)誰が言ったか知らないが
言われてみれば 確かに聞こえる
(タモリ)空耳アワーのお時間が
やって参りました。
(タモリ)お相手は こちらの方です。
よろしくお願いします。
先日 来て頂いた倉庫。
丁寧に白く塗って パテも入れて
すごいきれいにしたんですけど
今や 荷物で見る影なし。
もう 塗ったとこ
全然見えないんですよ。
もう 荷物だらけで。
(タモリ)そんな増えたの?
あの… アルバイトの子を
1日 雇って
やってたんですけど
さすがに 5階とかって
すごいじゃないですか。
(タモリ)階段だもんね あそこ。
さすがにね 陸上部のヤツも もう
ぐうの音も出なくなっちゃって。
で しょうがないから
引っ越し屋さんですよ もう。
引っ越し屋さんも
相当 文句言ってますからね。
(タモリ)ああ そう?
はい。
上から投げる人の気持ちが
わかりますね。
(タモリ)ハハハ…!
(タモリ)今 ああいうビルもないから
貴重だよね。
はい ありがとうございます。
(タモリ)いきましょうか。
ブラインド・ガーディアン。
ドイツの。
(タモリ)どういうふうなバンドですか?
メロディーメタル。
♪~
(一同 笑い)
これは… これはなあ…。
(タモリ)♪~「OVER AND OVER AND
OVER AGAIN」
…って言ってましたもんね。
(タモリ)言ってたね。
(一同 笑い)
♪~「OVER AND OVER AND
OVER AGAIN」
(タモリ)まあ こんなもんでしょう。
あら…。
次は AC/DCです。
(タモリ)AC/DC?
はい 『スウィート・キャンディー』。
(2人)おおっ…。
♪~
♪~
(一同 笑い)
(タモリ)なんだ これ…。
(タモリ)これ 「SWEET CANDY」だろ?
(一同 笑い)
「SWEET CANDY」いいですね。
(タモリ)いいね 「SWEET CANDY」。
(タモリ)耳かき あげましょう。
あっ やったー。
(タモリ)皆様方も どんどん探して 送ってください。
(タモリ)宛先は こちらです。 お待ち申し上げております。
さあ いよいよ
最後の作業でございます。
この名前を ここにドンと
スプレーして
仕上げたいと思いますけれどもね。
持ってきましたんで。 これです。
(賀来)ああ~ なるほど。
(タモリ)ああ 俺のだね これね。
(野村先生)ハハハハ…!
いや 違う違う 違う違う…!
僕のだったじゃないですか。
(タモリ)いや 俺の なくなったから…。
(タモリ)俺の ないんだから。
そう… ああ そうっすか?
(タモリ)「マギー倶楽部」じゃないんだ。
(マギー)そりゃそうですよ。
そこまで思い上がっちゃ
いませんけど。
最悪は 削れば出てきますから。
出てきますか。
じゃあ タモさんの名前を…。
(野村先生)オッケー。
(タモリ)よし。
剥がします。
(野村先生)あっ ちょっと
にじんじゃいましたね。
(タモリ)にじんだ!
(マギー)にじんだ!
(ユージ)にじみましたね。
まあ でも 大丈夫です。
リペアの達人なんで。
僕が直しときますんで。
(タモリ)いやあ いいね 久しぶりにね。
だいぶ雰囲気も
変わったと思います。
(タモリ)最近 見てないなあと 思ったんだよ。
〈時間の都合上
作業は ここで終了〉
〈後日 野村先生と田村先生に
きっちり仕上げてもらいました〉
〈それが こちら〉
〈まるで高級家具のように
重厚なハコウマに
生まれ変わりました〉
〈今後10年 また
ガンガン使わせて頂きます〉
(タカ)おっ きた!
(江上)きたきた きたきたきた!
うわ~ すごい!
なるほど!
〈次回は 昭和に活躍した
ヴィンテージ製麺機が登場〉
〈製麺機で作る
初めての麺を堪能します〉
(タモリ)うまいな。
(江上)ハハハ… いや ホントに。