2019年の2.5インチ SATA SSD選び Samsung 860evo、WD Blue 3D、SanDisk Ultra 3D、Crucial MX500

SSDの価格が異様に下がってきたので、どの製品がいいのか調べてみた。
メーカーが掲げてる仕様、カタログ値を比較しただけでも良し悪しがわかりました。
買うべきは世界シェアトップ3のメーカーから出てる4製品。
Samsung 860evo、WD Blue 3D、SanDisk Ultra 3D、Crucial MX500
4つの製品ともに連続(シーケンシャル)読出・書き込みは速度はSATAの上限値近くまで出ていて大差はなく、どれをかっても後悔はない製品だと思います。
性能で差が出るのはIPOSというランダムアクセス性能、TBWという耐久性の指標を比べることになりました。
IPOSはランダムアクセス性能で1秒あたりのアクセス速度、TBWはSSDに何テラバイトまでの書き込みを保証するかという値。いずれも大きい方が性能がいい。

メーカー サムスン(韓国) Crucial(米)
Micron/Intel陣営
WD/Sandisk(日/米)
東芝・WD陣営
シリーズ 860evo MX500 WD Blue 3D
SanDisk SSD Ultra 3D
容量 500GB 500GB 500GB
型番 MZ-76E500B CT500MX500SSD1 WDS500G2B0A
連続読出 550MB/秒 560MB/秒 560MB/秒
連続書込 520MB/秒 510MB/秒 530MB/秒
4Kランダム読出 9.8万IOPS 9.5万IOPS 9.5万IOPS
4Kランダム書込 9.0万IOPS 9.0万IOPS 8.4万IOPS
MTBF 180万時間 180万時間 175万時間
TBW 300TB 180TB 200TB
1日あたり 168GB 100GB 112GB
発売開始 2018/2 2018/1 2017/8
保証期間 5年間 5年間 5年間

結論から言ってしまうと、サムスンの860evoが読み書きの速度、TBWの耐久性の両方の性能が一番高くて、値段が一番安いという圧倒的な強さ。私は1TBモデルを買ってしまいました。
500GBモデルで300TBWの耐久性は特筆に値します。
表を見ると、IOPSの値が高いのはサムスンとCrucial、WDはランダム書き込みのみ5%程度低いですが、体感できないだろうと思います。
次に見るのはTWBの値で、この性能が群を抜いて高いのはサムスンの300TBW、2位がWDの200TBW、Crucialが次点で180TBW。
5年間の保証=1825日なのでTBWを1825で割った値が1日当たりの書き込み可能なデータ容量ですが、どのモデルも100GBを超えているので特殊な使い方をしない限りは問題ないと思います。

Samsung 860evo、WD Blue 3D、SanDisk Ultra 3D、Crucial MX500 どれを買う?

私はスピードの差が数パーセントで体感できるはずがないので、IOPSは気にせずに価格とTBWで決めました。
TBWは3割から4割程度も差があるので、目をつぶれるレベルではなく、保証期間に関係なくその分長持ちするということです。
となると、サムスン → WD/Sandisk → Crucialの順で選ぶのが順当だと思います。





※SanDiskのSSDはUltra 3DとSSD Plusがあり、SSD PlusはローエンドモデルでUltra 3Dとは別物なので間違えないように注意。
※CrucialのSSDはMX500とBX500があり、BX500はローエンドモデルでMX500とは別物なので間違えないように注意。
性能と価格で決めたらサムスンですが、サムスンは嫌だという場合は、陣営か国で決めるというのもありだと思います。
サムスンはフラッシュメモリで世界シェア1位で外部とは手を組まずに独立系。
WD/Sandiskはアメリカの会社で日本の東芝とのWD/東芝陣営で世界シェア2位。
CrucialアメリカのMicronという会社のブランド名でCPUでおなじみのIntelと陣営を組み、かつて日の丸メモリと呼ばれていた日本のエルピーダメモリを買収した会社。
私はあまり政治や外交的なことでメーカーや製品選びをしませんが、これから買うなら韓国企業の製品は除外、WD/SanDisk選択します。

SanDiskとCrucialにはエントリー向けのローエンドSSDがあります

SSDにはDRAMキャッシュといって、読み書きのスピードを高速化するためにSSDの容量の10%程度のキャッシュメモリが搭載されています。
上の表で比較をしたSamsung 860evo、WD Blue 3D、SanDisk Ultra 3D、Crucial MX500がこれに該当して、これらのモデルにはDRAMキャッシュがあることで、安定して高速動作します。
SanDiskとCrucialのSSDにはコスト削減のためにDRAMキャッシュを搭載していないDRAMキャッシュレスのローエンドモデルが搭載します。
ローエンドモデルは読み書きのスピードやTBWの耐久性が上位モデルより劣り、性能が低く、価格が上位モデルよりも安いのが特徴です。
私は毎日起動して、ガンガン使うPCにはSamsung 860evo、WD Blue 3D、SanDisk Ultra 3D、Crucial MX500をお勧めします。
とにかくコスパ重視、PCは週に1回しか電源を入れない、PCはネットサーフィンとOffice程度しか使わないという場合はCrucial BX500をお勧めします。
Crucial BX500は発売当初からDRAMキャッシュレスとは思えないベンチマーク速度が高速で、コスパ重視のPCに持ってこいです。
SanDiskのローエンドモデルのSSD Plusはあまりお勧めしませんが、Crucial BX500は私もテレビ用のNUCに買って使っていて、なかなかいい感じです。
ただし発熱が高いというレビューが散見されるので、ファンレスのPCには不向きなので、注意してください。
私はBX500をバラして発熱対策をしたので、興味がある人はこちらの記事を参照してください。

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