父親がカナダに行くと言い出して、現地で使えるSIMカード(プリペイドSIM)をにわかに探すことになりました。
旅行の期間は7日間です。
これまではずーっとdocomoを使っていたので、この手の問題は通話も通信も国際ローミングを利用することで解決をしてきました。
しかし今年の頭にMVNOのLineモバイルにしたため、日本を出発する前にカナダで使えるSIMカード(プリペイドSIM)を探すハメになりました。
父親が使っているのはSIMフリーのiPhone 6s。世界で最もいろいろなキャリアとバンド(周波数)に対応をしている端末なので、どこの国に行ってもSIMさえあれば問題なく使えるはずです。
これまでの自分の知識では、海外旅行用のSIMは香港キャリアのプリペイドのトラベルSIMだ!と思っていたら2017年9月現在はamazonにはもう売ってない。
で、カナダのFidoというキャリアのSIMが売っていましたが、これだと初期費用とチャージで5000円くらいになりそうだったので、別の候補を探す。
で見つけたのは「AIS ヨーロッパ周遊・アジア周遊 プリペイドSIM 15日 4G・3Gデータ通信無制限」SIM 2 FlyというタイのキャリアのプリペイドSIM。
63か国で使用可能で、カナダでも利用することができます。
日本国内でも利用ができるので、出発前に利用開始してから渡航も可能。
4G(LTE)、3Gのデータ通信が4GBまで使用可能。※4GBを超えた場合は128kbpsに速度制限をされ、無制限利用可能。
開通後15日間(360時間)利用可能。※APNを設定した端末が電波を受信した時点からカウントがスタートします。
ここまでできて、3500円。安いです。4GB=3500円、15日間で3500円、どちらで換算しても安い。
カスタマーレビューにカナダで使ったという人がいたのが購入の決め手になりました。
iPhoneで問題なくカナダのキャリア”Bell”のLTEの電波を掴んで、問題なく使えたそうです。
amazonのページではこのSIMは使用できる周波数帯が固定されているような表記がありましたが、現地キャリアのバンド(周波数)と端末のバンド(周波数)が合致していれば問題ないようです。
AIS ヨーロッパ周遊・アジア周遊 プリペイドSIM 15日が利用可能な国
このSIMはタイのキャリアのAISが出している、国際ローミング用のものなので、本家の商品ページも確認。
上記のキャリアの899バーツのやつが該当で65か国で使えるよう。
本家サイトにある英語表記の国=65か国
Argentina、 Bulgaria、 Colombia、 Croatia、 Denmark、 Estonia、 Israel、 Liechtenstein、 Macedonia、 Mexico、 Serbia、 Slovenia、 Aland Islands、 Australia、 Austria、 Belgium、 Cambodia、 Canada、 Czech Republic、 England、 Finland、 France、 Germany、 Greece、 Hong Kong、 Hungary、 India、 Indonesia、 Ireland、 Italy、 Japan、 Laos、 Macau、 Malaysia、 Myanmar、 Nepal、 Netherlands、 New Zealand、 Northern Ireland、 Norway、 Oman、 Philippines、 Portugal、 Puerto Rico、 Qatar、 Russia、 San Marino、 Scotland、 Singapore、 South Africa、 South Korea、 Spain、 Svalbard and Jan Mayen、 Sweden、 Switzerland、 Taiwan、 Turkey、 U.S Virgin Islands、 United Arab Emirates、 United States of America、 Vatican City、 Wales、 Latvia、 Lithuania、 Sri Lanka
amazonの商品ページにあるのは63か国でした。
【ヨーロッパ】
アイルランド、イギリス、イタリア、エストニア、オーランド諸島、オーストリア、オランダ、ギリシャ、クロアチア、スイス、スヴァールバル諸島および ヤンマイエン島、スウェーデン、スペイン、スロベニア、セルビア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポルトガル、マケドニア共和国、リヒテンシュタイン、ロシア
【アジア】
アジア、インド、インドネシア、韓国、カンボジア、シンガポール、台湾、日本、ネパール、フィリピン、香港、マカオ、マレーシア、ミャンマー、ラオス
【オセアニア】
オーストラリア、ニュージーランド
【アメリカ】
アメリカ (サイパン・グアムは除く)、カナダ、コロンビア、メキシコ
【中東】
アラブ首長国連邦、イスラエル、オマーン、カタール、トルコ
※amazonの商品説明から抜粋。
AIS ヨーロッパ周遊・アジア周遊 プリペイドSIM APNの設定方法
SIMと一緒についてきたAPNの説明書を見たら、設定は超簡単で、APN入力して、国際ローミングをオンにするだけ。
名前:AIS
APN:internet
ユーザー名:空欄(なし)
パスワード:空欄(なし)
認証方式:CHAP
iPhoneに限っては古い情報が載っていて、手動でAPNを設定できる頃の設定方法が載っていました。iOSが6とか7の頃ですかね。
iOS10のiPhoneの場合は、APNの構成プロファイルがある場合は削除して、SIMを刺すだけっぽいです。
SIMフリーのiPhoneであれば何不自由なく使うことができそうです。
※APNを設定した端末が電波を受信した時点からカウントがスタートします。
カナダのキャリアの周波数は日本とは異なる
SIMを買ったので、もう安心だと思っていたら、違う問題が発生しました。
カナダのキャリアのLTEのバンド(周波数)は日本とは全然違って、Bellはバンド2、4、7、17、29、42でLTEのネットワークが構成されていました。
つまり、日本向けの専用端末は全滅、SIMフリーのiPhoneは問題なし。
iPhoneはMVNOのSIMを刺しっぱなしにして、音声通話は国際ローミング、SIMフリーのモバイルルーターにAISのSIMを刺してデータ通信をWiFiで使えば、日本とほとんど同じ環境で使えるなーと考えていたのですが、この作戦だと日本国内用のモバイルルーターだとLTEにはつながらずに、ずーっと3Gでつながることになります。
日本ではずーっと4Gで使っていてそれが当たり前になっている現状では旅行中ずっと3Gだと不便なので通話をあきらめてもらうことにしました。
金額を比較すると、すでにやめてしまったdocomoの海外パケ放題は1日2980円なので、約3500円のAIS ヨーロッパ周遊・アジア周遊 プリペイドSIMは破格です。
海外行くときは現地用のSIM買わないと通信代が高すぎますね。
日本とカナダのキャリアのLTEバンド比較
LTE バンド | |||||||||||||||||||
キャリア | 1 | 2 | 3 | 4 | 7 | 8 | 11 | 12 | 17 | 18 | 19 | 21 | 28 | 29 | 38 | 40 | 41 | 42 | 66 |
docomo | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||||
KDDI | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||||
SoftBank | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||||||
ABC | ○ | ||||||||||||||||||
Bell | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||||
CGI Wireless | ○ | ||||||||||||||||||
Eastlink | ○ | ||||||||||||||||||
Freedom | ○ | ○ | |||||||||||||||||
NetSet | ○ | ||||||||||||||||||
Rogers | ○ | ○ | ○ | ||||||||||||||||
SaskTel | ○ | ○ | |||||||||||||||||
Tbaytel | ○ | ||||||||||||||||||
Telus | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||||||||
Vidéotron | ○ | ||||||||||||||||||
Xplornet | ○ |
太字のキャリアがカナダの3大キャリアで、そのほかのキャリアは3大キャリアの子会社かMVNOらしいです。
カナダはバンド4と7を中心に、バンド42が補完という感じでLTEのネットワークが構成されているようです。
日本で買った端末をカナダで使う場合は、SIMロック解除したiPhoneが鉄板みたいですね。
調べた限りだと、SONYやSAMSUNG、LG、ASUSなど北米展開をしているメーカーの機種が国内専用機でなければバンド4、7に対応しているものがいくつかありました。
意外だったのが、今元気がいいメーカーのHUAWEIの機種はSIMロックフリーで入手しやすいのに、3万円以下で手ごろなP10 Liteは主に日本国内のバンドにしか対応していませんでした。
出発が10月でiPhoneが発売した後だったら、新しいiPhoneで行ってもらったんですけど、いろいろ考えて、新iPhoneが発売される前にAndroidを買うのはちょっと、、、ということで我慢です。
結局AWS(バンド4)対応のルーターSierra Wireless AirCard 754Sも買いました
父親は月1200円の格安SIMで生活してるくせに、海外で電話も通信もしたいと贅沢を言い出しました。
国内で販売中のモバイルルーターはAWSに対応してる機種がなくて、かなり探してアメリカのキャリアのAT&Tが出したSierra Wireless AirCard 754Sを中古で買いました。
運良くSIMロック解除済みの再生品のSierra Wireless AirCard 754SがYahooショッピングで6980円で売っていたので、恐る恐る買いました。
この中古のルータは、SIMロック解除済みと謳っているのに、注意事項に「端末を初期状態にリセットしたら、SIMロックされます。」と明記されているとても素敵な逸品。
で、ルーターの本体のPassを変更されたものが届いて、使えないというコメントもあって、かなりキワモノ感が漂っていて怯みましたが、安いからいいやと思ってぽちりました。
届いたのは再生品ではなく、傷がついてるただの中古品でしたが、SIMフリーで初期状態だったので、問題なく使うことができました。
日本国内のLTEのバンドに対応していないので、ソフトバンクの3Gでつながりましたが、出発前に日本でローミングでの通信ができたので、カナダでも活躍をしてくれると思います。
今回カナダ用のSIMの手配をしてみて痛感したのは、iPhoneがもつカバー力の高さです。
日本国内で買ってもどこの国でも不自由なく使えるのはすごいと思いました。
逆に日本に来る旅行者の人もiPhoneを持ってくればほとんど不自由なく通信できるなぁと思いました。
そんなこんなで、カナダへ旅行を予定している人には「AIS ヨーロッパ周遊・アジア周遊 プリペイドSIM 15日 4G・3Gデータ通信無制限」SIM 2 Flyがおすすめです。
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