タモリ倶楽部 みうらじゅんの『絶対くるブーム』![後] (2020/7/17)

タモリ倶楽部 2020年

ナイブームとはもう言わせない!みうらじゅんの『絶対くるブーム』まさかの後半戦!

日本で最も不要不急の男、みうらじゅん。いくつものマイブームを生み出した栄光の影には、うんともすんとも言わなかった「不発ネタ」があった。
今回は、絶対にくる新作のブームが溜まったということで、本当にブームがくるのか徹底検証!
◆出演者:タモリ
◆ゲスト:みうらじゅん、カズレーザー(メイプル超合金)
◆ソラミミスト:安齋肇
<2020/7/18 0:20 テレビ朝日>
タモリ:毎度おなじみ 流浪の番組『タモリ倶楽部』でございます。
タモリ:先週 見た方はおわかりだと思いますけども みうらじゅんさんのマイブーム 2週にわたって お送りしておるという事ですけども…。大丈夫かな? これねえ。
カズレーザー:先週 どこを使ってるかわかんないですけど まあ スタジオの温度は低かったですね。
タモリ:ええ。
(スタッフの笑い)
カズレーザー:これは なんの話をしてるんだ? っていう時間が 結構ありましたけど…。
タモリ:箱見てるとまだまだあるんだけどね。
カズレーザー:みうらさんの やっぱ 熱次第で こちらの収録の時間も変わりますので ぜひ ちょっと 熱いプレゼンをよろしくお願い致します。
みうらじゅん:そのためには やっぱりゴミとか言わないでほしいですね。
カズレーザー:ちょっとね すいません。
みうらじゅん:テンション下がりますのでこっち やっぱり。
カズレーザー:前回 ちょっといきすぎた言葉がありました。
▼先週 日本で最も不要不急の男みうらじゅんが マイブームの新作がたまったからどうしても見てほしいと インドにいると言い張りつつ 大量の荷物を番組に送りつけてきました。冷蔵庫に貼るマグネットを集める 冷マブーム。道路脇の斜面の保護に着目ワッフルブーム。打ち出の小槌をライトに呼んだウッチーブームなど 世間的にはブレークしきっていないブームを 仕方なくチェックしました。
タモリ:じゃあ 時間もないのでいきましょうか。
カズレーザー:さあ みうらさんから送られてきたこちら フリップかな?
タモリ:パネル?
カズレーザー:失礼致します。はっ! これは…?
みうらじゅん:これは もう 流行るというか タモリさんはお好きだと思いますね これは。
カズレーザー:こちらですか?これは なんでしょう?地図ですか?
みうらじゅん:これね あの…。
タモリ:地図じゃないですか?これ 普通の。
みうらじゅん:一応ね マルチーズって呼んでるものなんですけど。
カズレーザー:ほう。
みうらじゅん:マルチーズ。地図の先端が丸くなってるやつ。
カズレーザー:こういうところですか?
みうらじゅん:そうですね。
カズレーザー:はい はい はい。
みうらじゅん:これが なぜ丸いのかっていう事をやっぱり 昔から ずっと疑問で。だって この地図見るとこう ずーっと行くと 先端のとこの丸いとこでクルッと回って 帰っちゃう場合ないですか?これ。
タモリ:これは 次 いきましょうか。
カズレーザー:えっ マジですか?待ってください!こんなにあるんですから。
マルチーズ こんなにある…。
タモリ:マルチーズ…そんなにあるの?
タモリ:それ。
カズレーザー:みうらさんの熱がすごいです マルチーズに対して。
▼タモリは早々に興味を失っていますが 街中で見かけるイラストの地図で 道路の端が丸くなっているものを マルチーズと呼んで集めるブームです。
みうらじゅん:角を取っていくっていうのはやっぱり その… 水商売のホステスさんの名刺をやっぱ 思い出すんですよね。
カズレーザー:確かに デザインありますね。
タモリ:丸く…。
みうらじゅん:そのマルチーズ結構 街で写真撮ると 歯医者さんが多いんですよ。
カズレーザー:歯医者さん。
みうらじゅん:マルチーズにしてる場合。
タモリ:あっ そう。
みうらじゅん:子供が やっぱり痛いから嫌がるところを そのホステスさんエキスを入れて 行きたくしてるんじゃないかなと思って…。
タモリ:いや 子供 地図見ながら行けないでしょ 歯医者には。親が連れて行く…。
みうらじゅん:親が連れて行くか。ちょっと優しい感じを 多分出されてるんだと思うんですけど。色んな やっぱマルチーズ見ていくと なんか色んなものに擬態してるように 見えるんですよね。
カズレーザー:ほう 擬態。
みうらじゅん:それ ちょっと分けてみたものなんですけど。それはね 「米」。「米」に擬態してますね。
カズレーザー:なるほど。
タモリ:ああ 「米」。
カズレーザー:さあ こちら…。
タモリ:あみだくじ形か? なんだ?
みうらじゅん:それはね「井」ですね。
タモリ: 「井」。
みうらじゅん:「井」に擬態してるやつですね。井形の「井」です。
カズレーザー:みうらさんこれは どういう事でしょうか?
みうらじゅん:これね やっぱりマルチーズやってると 本屋で見つけると 地図かなと思ってしまうんですよね。
カズレーザー:いやいや…そんな事はないでしょ。なんのための通路なんですか?この部分は。
みうらじゅん:ハハハ…。
カズレーザー:なるほど。さあ こちらもございますね。すごい簡略されたやつですねこれは また。
みうらじゅん:それね 一応 エレクト目って呼んでるんですけど…。
タモリ・カズレーザー:ハハハハ…。
カズレーザー:エレクト目 見つけるの嬉しいですね。だって これ本来は こうですからね。無理やりエレクトに寄せてますよね。
みうらじゅん:ほんでね エレクト目に多いのは やっぱり 「ココ」って書いてあるんですよね。
カズレーザー:ああ!
タモリ:「ココ」が言いたいんだよね。「重要なのココだぞ」って言いたいんだよ。
みうらじゅん:「ココ頼みます!」っていうとこでしょうね。
カズレーザー:これ いいですね。角度的にこっちの方がやっぱ 男らしさが出る…。
みうらじゅん:そうですね そうですね。
タモリ:それは 年代によるよ。
カズレーザー:あっ そうか。で こうなってくるという…。あえてですもんね これは もう。それを狙ってるとしか思えないですね。
みうらじゅん:うん。 僕が見つけるのを待ってたとしか 思えないですね これ。
タモリ:これ あえてだね これね。
カズレーザー:あえてですね。色合いといい…。
タモリ:(笑い)
カズレーザー:この辺にして頂いて…。さあ次のブームをお願い致します。
タモリ:これにて勘弁して頂いて。別に あの…ネタ出しじゃないから。
▼絶対くるブーム 続いては…。では 次のみうらさんのおっしゃる 絶対くるブームこちらの箱ですね。おおっ いっぱい入ってる。
タモリ:何?
カズレーザー:また これ ちょっと厳重な感じですね。
みうらじゅん:それ ちょっと割れもの入ってますね。お二人とも行かれてるとこのものだと思うんですけどね。
タモリ:えっ?
カズレーザー:行った事がある?あっ… はあ~ なるほど!
みうらじゅん:知ってるでしょ?これ 知ってるでしょ?
カズレーザー:これは はい 存じ上げております。あっ これか! はい はい…。
タモリ:これ あの…故宮博物館にあるやつ?
みうらじゅん:そうです。故宮博物院の…。
タモリ:豚の角煮ですよね?そうです 角煮です。
▼ピンときていない人のために説明します。台湾を代表する博物館故宮博物院。その中でエース格の収蔵品といえば 翡翠を見事に彫り上げた『白菜』ですが 脇役的存在が 『肉形石』 通称『角煮』。鉱物を見事に加工したその『角煮』にまつわる 台湾のグッズにまで手を出してしまったのが 『角煮』ブームなのです。
タモリ:これはセットになってるやつだよね?
みうらじゅん:これはセットです。ツートップなんですけども。僕ね 数年前に故宮の博物院に行った時 『白菜』が出張していて 『角煮』一人でソロ活動をやってたんですよ。
カズレーザー:珍しいですね。
みうらじゅん:でも 『角煮』がねソロでやれるのかっていうのが すごい… やっぱり心配だったんですけど 色々 台湾中 探してみたら 『角煮』のグッズが結構出てたんですよ。
タモリ:あっ そう?
みうらじゅん:このね『角煮』スノードームですからね。
タモリ:スノードームにする必要ないでしょ 『角煮』を。
カズレーザー:ビショビショにしてもしょうがないですもんね。『角煮』に似てた石を見つけて さらに 『角煮』にしたんでしょうねこれ。
タモリ:そうそう。
カズレーザー:そうです そうです。
みうらじゅん:ですよね。で 台湾 結構 色んなとこ回って 『角煮』の事ばっかり考えて回ってたら 『角煮』の冷マもありましたし…冷蔵庫に貼るやつね。
カズレーザー:『角煮』の冷マあったんですか?
みうらじゅん:冷マ ありました。
カズレーザー:大好きですね 台湾の方は 『角煮』。
みうらじゅん:多分 その『角煮』ブームを起こそうとした 電通みたいな人がいたんだと思うんですよね。
カズレーザー:いるんですね。
みうらじゅん:向こうの。でも もうひとつ やっぱり不発に終わったから この始末なんですけど。ここは 日本の一人電通の俺がどうにかしなきゃと 思ったんですよね。
タモリ:一人… 一人電通。
カズレーザー:さあ 石にも詳しいタモリさんですけど どうでしょう? こちらは。
タモリ:うん…。
カズレーザー:全然響いてないそうです。
(スタッフの笑い)
みうらじゅん:いやいや… いや… あの いや…。響く響かないっていう問題じゃなく 『角煮』を そんなにグッズにする事って ないじゃないですか。
カズレーザー:すでに 台湾では もう 『角煮』のブームがきてるって事ですね? 昔から。
みうらじゅん:うん。で その箱を開けてくださいよ。
カズレーザー:わあ~!
タモリ:何?
みうらじゅん:『角煮』のレゴはいるのかなっていう こうね…。
タモリ:ハハハハハ…!
カズレーザー:これは すごいですね!東京タワーとかのレベルですもんね。
みうらじゅん:でしょう?
カズレーザー:こちらを手にお取りください。これ すごい!
タモリ:すごい…!
カズレーザー:再現度が高いのかな?
みうらじゅん:うーん…いや っていうか 今 『角煮』だと思って見てるから『角煮』って確認できるけど…。
タモリ:わかんないとわかんないよね これは。
カズレーザー:これ めちゃくちゃかわいいじゃないですか。
タモリ:すごいね。
カズレーザー:うわっ いいな。 この…。通販で買おうかな…。いや ちょっと 俺これ 作りたいですわ。でも 今 いっても 世間は 断捨離とかミニマリストなんて言うじゃないですか。そういうのとは もう真逆のスタイルですね みうらさんは もう。
タモリ:真逆だよね。
みうらじゅん:これは だって あの…資料ですからね。その… 捨てるもんの範囲には入ってないっていうか。
カズレーザー:価値があるものと。
みうらじゅん:ええ。
タモリ:次… 次 いきましょうか。これは もう これで… ええ。
カズレーザー:これ もう 大丈夫ですか?
タモリ:大丈夫です。
カズレーザー:すいません。 ちょっと うちの者が飽きちゃったみたいなんで すいません。
みうらじゅん:もう いい?あっ すいません…。現場でいたら タモリさんが飽きた顔は すぐわかるんだけど これ なかなかわからないんで。
(一同 笑い)
みうらじゅん:しつこい話しましてごめんなさい。
▼絶対くるブームまだ続きます。
みうらじゅん:さあ 続いての箱ですが…。あっ 本ですかね? こちらと…。
みうらじゅん:それですね。
カズレーザー:えーっと… また 色んな本が…。ああっ! そして半紙が入ってますね。
みうらじゅん:あっ それね 一応 拓映えって呼んでるもんなんですよ。
カズレーザー:拓映え?
みうらじゅん:はい 拓映え。
タモリ:拓本ですか?
みうらじゅん:うん。インスタ映えのような…拓本にした方が映えるもの。
タモリ:ああ~。
▼石碑や金属に描かれた文字を いわゆる 拓本で写し取り インスタ映えのように映えさせようという 拓映えブーム。そのきっかけは?。
みうらじゅん:そこに 本が2冊あると思うんですけども それ うちのおじいちゃんが…もう亡くなったんですけども 生前ですね 拓本がすごい好きで 拓本の本をね… まず この1冊黒い表紙の本を出したんですよ。
カズレーザー:あっ おじい様が書かれた本なんですか!?
みうらじゅん:そうなんですよ。
カズレーザー:すごっ!
みうらじゅん:その「饗庭さん」って書いてあるの うちの母方の方の父親なんですけども。そのおじいちゃんが 新年会で その本を まあ親戚中に売るんですよね。
まあ ほぼ 4500円ぐらい…当時 かなりの値段だったので。
カズレーザー:ああ~ まあこういった本は高いですからね。
みうらじゅん:そうなんですよ。で 下を出せずにお亡くなりになったんで 僕が それはどうしても引き継がなきゃとは ずっと思ってたんですけども…。
タモリ:へえ~。
▼とはいえ長らく手を出さなかった 拓本の世界。最近ハマったのは あるグッズを知ったからだそうです。
みうらじゅん:その 釣鐘状の墨が そこに置いてあると思うんですけども…。
カズレーザー:ホントだ。 こちらですね。
みうらじゅん:うん それで使うとね 割とインスタントにすぐできるんですよ 自分でも。
▼文字どおり 釣鐘形に墨を固めた釣鐘墨。これを こすって使うと スピーディーに拓本を取る事が可能。紙に水分を吹き付けるなどの手間もなく 時間がない現代人にピッタリです。
みうらじゅん:そこに置いてある半紙は そのね 「わたしのみうらじゅん」っていうのはね 色んな石碑から ひらがなを集めて取った…。
みうらじゅん:ああ~!集め拓ですね それは。 ええ。そういう事もできると。
カズレーザー:これは… なんか オシャレですね。
みうらじゅん:うん。それね やっぱり今 携帯で軽く撮りますけども こういう ひと手間あった方が 本当の意味での「映え」じゃないかと思ってるんですよね。
タモリ:これ 何? この「屈曲部」っつうのは どこ…。
みうらじゅん:これ タモリさんに聞きたいぐらいなんですけど なんか 集合住宅の所に 石碑っていうか… コンクリートでできたやつがあって そこに 「屈曲部」って書いてあったんですけど それ 思わず拓ったんですけど なんなんですかね?
タモリ:いや わかんない。
カズレーザー:なんすかね?
みうらじゅん:住宅の所なんですよね。集合住宅でした。
タモリ:「屈曲部」しか書いてない…?
みうらじゅん:それはね 「屈曲部」しか書いてなかったです。
カズレーザー:「屈曲部」っていう名字の方が住まわれてたわけでは…。
みうらじゅん:いやいやいや。そこは なんか…。
タモリ:「語り部」みたいな 「べ」の…。
タモリ:「まがりべ」。
みうらじゅん:他 見てもらえるなら…。
タモリ:「女性群」…?「女性群」。
カズレーザー:これ どちらから取ったんですか? これは。
みうらじゅん:どこか…どこで拓ったか ちょっと わからないですけど ある 長い文章の中の「女性群」だけを クッと こう拓るっていう事ですよね。 ええ。
タモリ:これ でも あの… 拓本取るのは まず 石を汚してはいけないとか色々あるわけでしょ?
みうらじゅん:はいあります あります。そこを突かれるとは思いませんでしたけども…。
カズレーザー:ハハハハ…。
みうらじゅん:まあ 汚しはしないんで。 決して。
タモリ:そうだ これ 上から こう やるだけだからね。
みうらじゅん:そうです。
タモリ:紙をのせてって こうやるだけ…。
みうらじゅん:そうです。カーボン紙 当てるみたい…。「since」もかつては写真で撮ってましたけど 今 拓って取りますから。
カズレーザー:1個上にいってますねやっぱ。
タモリ:え~? あっ ホントだ!
カズレーザー:「1856」…。
みうらじゅん:あのねちょっと デコボコさえあれば 拓れるんですよね。
カズレーザー:はあ~!ちょっと なんか これ大人の趣味な感じがしますね。
みうらじゅん:そうでしょ?
カズレーザー:はい。 オシャレな…。
みうらじゅん:これはいいと思うんですけどね。
タモリ:これは… これは面白いんじゃないですか?
みうらじゅん:これ いけそうですよね?
タモリ:これ いけそうですよ。
みうらじゅん:ねっ。これ いけそうでしょ?
Mカズレーザー:それをできる なんか…アミューズメントパークとか欲しいですね。色んな有名な石碑のレプリカが並んでるみたいな。
みうらじゅん:ああ 拓れるとこ?
カズレーザー:はい。 拓り場みたいな…。
みうらじゅん:「拓りランド」みたいなね。
カズレーザー:「拓りランド」いいですね。
タモリ:拓りガールとか 出てくるんじゃないでしょ?出て… 拓りガールね。
カズレーザー:地下アイドルの子が「趣味で私 最近 拓ってて」とか 言いそうですね もう。すぐにでも言いそうですね。
みうらじゅん:これ いけると思います。外国人の方が よく 日本のマンホールとかは拓るんですよ。
カズレーザー:へえ~!
タモリ:あっ そう!
みうらじゅん:珍しいですからね。
カズレーザー:ああ…。
タモリ:これは面白いよ 拓本は。
みうらじゅん:ありがとうございます。
カズレーザー:いいですね。 これ じゃあすぐ ロケ行けそうですね。
(スタッフの笑い)
タモリ:今 御朱印がブームですからね。
みうらじゅん:そうですよね。もう その先ですから。
タモリ:御朱印 それから 日本刀がブームですから。
みうらじゅん:ああ そうですね。
タモリ:その先 いってますよ。
タモリ:これ くるんじゃない?
みうらじゅん:これ… これで一本 さっき 『タモリ倶楽部』いけますねって言ったけど これ 放送するんですよね? これ プレゼン会議じゃないですよね?(一同 笑い)
みうらじゅん:違いますよね?
タモリ:放送しますよ。
タモリ:プレゼン会議じゃないですよ。
みうらじゅん:映りますよね? これ。大丈夫ですよね?
▼絶対くるブームまだまだ続きます。
カズレーザー:さあ 次が最後の箱になります。
みうらじゅん:はい。
カズレーザー:おっ… おお~!これは…。
みうらじゅん:これは もう…。これは もうね。
カズレーザー:シンプルですね。ワニでございますね。
みうらじゅん:ゴムワニですねそれはね。 ゴムワニ…。
カズレーザー:「ゴムワニ」…?「ワニックブーム」って呼んでるやつなんですけど…。
▼ゴムワニを始めワニグッズを集めまくるブーム。ちなみに 「ワニック」とは ワニの事を考えすぎてパニックになった事が由来です。
みうらじゅん:僕 昔 『タモリ倶楽部』でゴムヘビがきてるって ウソついた時あったじゃないですか。
(一同 笑い)
カズレーザー:ウソなんですか?
みうらじゅん:でもね ゴムヘビって 必ず お寺とか神社の祭りの時に ゴムワニとペアで売られてたんですよ。
カズレーザー:はあ~。
タモリ:ああ そう。
みうらじゅん:僕 それがすごく昔から疑問で…。
タモリ:なんで?
みうらじゅん:そもそも ヘビは 神様とかの使いだったり化身だったりするから お寺とか神社で置かれてるなと思ってたけど ワニがわからなかったんですけども…。それこそ タイに行った時に ゴムワニがいっぱい売られてる事がわかって それから 大量に ゴムワニを集めるようになったんですけども…。ワニって そもそも 古代インド神ガンガーっていう神様の 乗り物だったんですよね。それで ワニがガンジス川の化身といわれて その名前がクンビーラっていう名前で 日本に それが伝来し…。
タモリ:金毘羅… クンビーラね。
みうらじゅん:はい。 それが こんぴらさんになったんですよね。
カズレーザー:よくご存じですね。
みうらじゅん:うん。 だから 水回り… それこそ 冷マじゃないですけど 水回りの神様がワニだったんですよね。
カズレーザー:すごいインテリジェンスな話ですね。
みうらじゅん:だから参道で売られてたっていう事と そのペアの意味がわかってから がぜんハッスルで集めだしたものが このワニックブームですね。
カズレーザー:これは かっこいい…。まさか さっきまで 地図がチンチンに見えるでテンション上がってた人たちとは 思えないですね。
みうらじゅん:いやいや… あれも ほら リンガですから。リンガの話ですから。
▼さらに コレクションの中で思い入れのあるのが こちら。
みうらじゅん:プラモデルなんですけど…。僕…小学校の時に怪獣ブームがあって ちょっと 色々… 一人っ子だったもんでいっぱい買ってもらってたもんで バンバン買ってた中の一つなんですけど。
タモリ:ワニゴン。
みうらじゅん:ワニゴンっていう…。まあプラモデルが出てるわけだから のちにテレビか映画に登場する怪獣なんだろうと 思ってたんだけど 一向に いまだにその怪獣は出てないんですよ。いまだに出演待ちなんですね。
みうらじゅん:ええ。それでね よく見たら 「日東オリジナル怪獣」って書いてあって。
カズレーザー:ああ~!
みうらじゅん:うん。小学校の時 オリジナルって意味知らないから それで だまされたやつをね また 今回のワニックブームで買い戻したんですよ それ。
カズレーザー:ええ~!
タモリ:へえ~。
タモリ:これ 珍しいでしょ? でも。
みうらじゅん:で… 何度か失敗してるんですよワニブームって。『アリゲーター』っていう映画とかもあったんですけども その映画の時 ちょうど『ジョーズ』と重なって ワニが サメに食われちゃってるんですよ。
カズレーザー:ハハハハ…! 皮肉なもので。のちに『クロコダイル・ダンディー』って映画 あったけど…。
カズレーザー:ありましたね~!
タモリ:ありましたね。
みうらじゅん:ダンディーの方に食われちゃってクロコダイルは もうひとつ…。
カズレーザー:常に日陰者なんですね!
タモリ:そういえば ワニ ダメだね。
カズレーザー:ワニ メインって確かにないですね。サメは だって B級映画の一大ジャンルを築いてますけども。
みうらじゅん:いっぱいあるでしょ?三つ首シャークとか色々あるでしょう?これね… だから もう一度ね ワニブームはどうにかしなきゃと思って 僕 生まれて初めて LACOSTEに足を踏み入れたんですけど…。ラコステが すげえ たくさん。
みうらじゅん:日本でワニがとれるとこって ラコステと… 熱川のバナナワニ園しか今のところ ないんですよ。
カズレーザー:ああ…あそこだけですか? ワニが…。
みうらじゅん:バナナワニ園を どうにかするしかないですねこれは。
カズレーザー:でも 『100日後に死ぬワニ』ありましたよね。ブームの兆しがあるんじゃないでしょうか?
みうらじゅん:あっ… あっちとはちょっと違うんですけどね このワニックブームはね。
(スタッフの笑い)
タモリ:あれとは ちょっと違うよね。
みうらじゅん:ちょっと方向が違うんですねこれ。
カズレーザー:さあ このブームくるんじゃないでしょうか?いかがでしょう?
タモリ:ワニは どうかね…。
みうらじゅん:だから ゴムヘビの場合は割と ほら… ヘビの大きさと似てましたから。
カズレーザー:ああ~。
みうらじゅん:ワニ 似てないんですよ。
カズレーザー:確かに!
みうらじゅん:小さすぎるんですよ。
タモリ:大きさが。
みうらじゅん:ショックトイにもなれないんですよ これじゃ。
タモリ:ゆるキャラにも いないですもんね。
みうらじゅん:這うヤツはちょっと難しいんですよね。
タモリ:這いずりものは難しいんだね 這いずりものは。関節のつき方 違うから。
カズレーザー:ワニ メインの… 実際もあんまりないからですかね?日本特産のワニがあんまりいないので。
タモリ:いないもんな。
みうらじゅん:そうですね。 うん。
タモリ:ワニ 動かないんだよね。
カズレーザー:ハハハハハ…!
みうらじゅん:そうです… よくご存じで。ほぼ動かないですよね。
タモリ:じーっとして… ほぼ動かない!微動だにしない。
タモリ:よく見ると 10円玉とかみんな のってるんだよ。
カズレーザー:めちゃくちゃイジられてるじゃないですか。
みうらじゅん:なんか トレビの泉と間違えてるんですよね みんなね。
タモリ:間違えてるんだよな あれ。
▼みうらじゅんの絶対くるブーム振り返ります。冷蔵庫に貼るマグネット冷マブーム。タイの掛け軸タイ軸ブーム。打ち出の小槌をライトに呼んだウッチーブーム。道路脇の斜面をガッチリ守るワッフルブーム。地図の道の端が丸くなってるマルチーズブーム。台湾まで追い求めた『角煮』ブーム。拓本を取って 映えさせる拓映えブーム。ワニの事で頭がパニックワニックブーム。以上 アンチ断捨離みうらじゅん 怒濤の8ブームでした。
カズレーザー:タモリさんの中で 今回これはいいなって思ったの…。
タモリ:拓本 いくんじゃないか?
カズレーザー:ああ~!
みうらじゅん:きますかね。
カズレーザー:あれ でも ホントに 大人の趣味として 拓本教室とかやってもいいんじゃないですかね。
みうらじゅん:うん。 インスタントにできる事がやっぱり いいと思うんですよね。
タモリ:広げようと思うといくらでも広がっていくしね。字の方にも いくし文学の方にも いくしね。
みうらじゅん:うん。 いきますね。
カズレーザー:みうらさん これで思い残す事はございませんか?
タモリ:ハハハ…。
(スタッフの笑い)
みうらじゅん:いや あの… 今後 また やって頂く事を加味して言いますけども 「絶対くる」とか言って「こないだろう」って笑ってるのは 『タモリ倶楽部』側ですからね!
(一同 笑い)
みうらじゅん:俺じゃないですからね。そこだけは言っときますわ。
カズレーザー:でも みうらさんの中ではずっとハマってるわけですもんね。
みうらじゅん:僕は きてるわけですよ。それでいいんですよ これは。
タモリ:これだけ やってるからきてるよね。
みうらじゅん:うん。 きてますよ もう 完璧に。
タモリ:ありがとうございました。
みうらじゅん:ありがとうございました。
タモリ:じゃあこれ 処分していいですね?
みうらじゅん:あっ! ちょっとちょっと…いや… いやいや…。まだオンエア続いてますから俺 聞こえてますから それ。
タモリ:ああ そうか…。
(スタッフの笑い)
カズレーザー:一応 燃えるゴミの日が火曜日っていうのだけ こちら 把握してるので。
みうらじゅん:いやいや…。しっかり聞こえてるから俺の耳に。

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