ロジテックの4ベイRAIDケース LHR-4BRHEU3で4TB×4台のRAID 5を構築する

PC

先日手持ちのNAS synology DS416のHDDを4台とも4TB⇒6TBに交換をして、その時に出た4TBのHDDをRAIDケースに入れてRAID5を組んでみた。
買ったケースはLogitec製のLHR-4BRHEU3で、4ベイでRAID対応のケースでは最安クラスのモノです。


amazonのレビューを読むと安いなりの欠点がチラホラ出てきますが。
メーカーの商品ページにはデカデカとSATA3=6Gbps対応と書いてありますが、SATA3のHDDが接続できるよってだけで、RAIDのチップはSATA2(上限値で250MB/秒)のにしか対応していないと。
つまりはSSDで超高速なRAIDを組むぞって思っても、SATA3の速度まで出ません。
4b-raid-LHR-4BRHEU3.jpg
しかしファイルサーバーにしてLAN経由で使う分にはギガビットLANの通信速度の上限値である約125MB/秒がボトルネックになるので、超高速でなくても問題ないかなっと思って購入です。

LHR-4BRHEU3は予想通り速くはない

WD RED 4TBを4台組み込んで、RAIDを構築しました。
データが空っぽのHDDを4台組み込んだので、RAIDの設定も自由に変更できます。
せっかくなので、RAID 0とRAID 5の速度比較をしてみました。
使用したPCはLG gram 13でCore i5-8250/16GBメモリ/256GB NVMe SSDで、比較的ハイスペックなPCにUSB 3.0で接続をしてCrystalDiskMarkで速度計測しました。
LHR-4BRHEU3 RAID0 RED 4TB×4 4k.PNG▲RAID 0でNTFS 標準の4KBセクタでフォーマット
LHR-4BRHEU3 RAID5 RED 4TB×4 4k.PNG▲RAID 5でNTFS 標準の4KBセクタでフォーマット
結論から言うと、予想以上に遅い。RAID 0とRAID 5の差が20MB/秒くらいしかなくて、商品ページにあった250MB/秒とだいぶ差が出ている。
一番上のシーケンシャルリード、ライトの数字以外は遅すぎてびっくりでデータが4KBになったとたんに1MB秒にも及ばない。
おかしいと思って、RAID 5を組んでいるNAS(Synology DS416)をWiFi経由でベンチマークをとってみる
DS416-RAID-5-16TB-Intel-8260-WiFi.PNG ▲LG gramのネットワークドライブのDS416
シーケンシャルリード/ライトはUSB 2.0並みの速度ですが、下3つの4KB系はWiFi経由で計測した方がUSB接続よりもだいぶ速い結果に。。。
SSDと比較するのは酷ではありますが、内蔵のSSDのスコアもとってみる。
INTEL SSDPEKKW256G8.PNG▲比較用に内蔵のSSDのスコア 当然ながら圧倒的に速い。
もう買ってしまったので、どうしようもできませんが、LHR-4BRHEU3はRAIDを組んでUSB接続をして高速な外付けHDDとして使うのは無理がありそうです。
シーケンシャルリードとライトはストレスなく使えるとは思いますが、細かなデータを扱う場合はかなり不利です。

LHR-4BRHEU3を買うなら4ベイのNASだったか?

1万5千円で買ったLHR-4BRHEU3ではありますが、速度を考えたら約3万円のSynologyの4ベイのエントリーモデル DS418jを買った方が、速度面はよかったかなーとやや失敗気味な感じです。
DS418シリーズから、HDDの1ボリュームの最大容量が108TBになっているし、ギガビットLANに有線接続していれば理論値ぎりぎりの120MB/秒くらい出るしいいことばかりな感じです。
1万5千円に対して、倍値の3万円ですがNASを1台も持っていなかったら、間違いなくDS418jを買うべき、LHR-4BRHEU3を買うと損するというか後悔すると思います。
LHR-4BRHEU3を検討されている人は、4ベイの安いNASも視野に入れた方がよさそうです。

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